なんだか、多種多様な出来事が起きてきて、ぐるぐるっとしている日々を過ごしております。精神的な立ちくらみを感じるのですw。最近、ブランディング・ワークショップ研究会を立ち上げて、ZOOMにてグループワークをしてもらってます。次の、というかより広義のブランディングを考えてみようとしてます。
その流れで、今回の近況報告は珍しく(?)、ブランドに関するお話。関係している業界で働く方々への、新たな問いへのお誘いw、でもあります。
◆「マーケティング・オートメーションに対して、ブランディング・オートメーションは成立するか?」
マーケティング・オートメーション(以下MA)は、マーケティング業務の自動化を意味しています。リサーチ案件やカスタマージャーニーでのタッチポイントごとにAIによる対応など、まだまだイケるって感じでしょうか? AI化はマーケティング・オートメーション化のコアになっていくでしょう。
さて、まだまだイケる、と小生が書いたのはあくまでもマーケティング活動がゴール設定を前提にしている限りはという条件付きです。ゴール設定できるって当たり前のように聞こえますが、そうでもないです。
KGI(キー・ゴール・インディケーター)がスコア化できていれば、どんなものでもオートメーション化できる、と言っているので、スコア化ができないのであれば、正確にはゴールを客観的に定義できないのであれば、マーケティングであろうがなかろうがオートメーション化は部分的にとどまると考えます。
将棋やチェスといったゲームはゴールが設定できます。勝つ状態が定義できてるからです。こういったものはAIで最後までカバーできます。100%オートメーション化できます、つまらんけど(苦笑
マーケティングができて、ブランディングがオートメーション化が難しそうなのは、このゴール設定が未知である流動的だからです。マーケティングは過去(データとか)から現在を評価し、その延長線上に未来を考えるものです。
一方、ブランディングは未来(志とか、まだ見ぬビジョンとか)から現在を評価し、その延長線上にもう一度、未来へ向かう道筋を想定するものです。なので、マーケティングは過去と未来を同じKGI言語でつなげます、だから、じゃあ次はこれねが成立するのです。
しかし、ブランディングが立脚するゴール(らしきもの)は、志やらビジョンはやビジョンといった曖昧な人の心の中にあるものです。都度、周囲の状況で表現が変わる多様なニュアンスでしか表現できないものです。つまり、ゴールが流動的な振る舞いをするものなのです。
もし、誰かがブランディング・オートメーションという言葉を発したら、それは、マーケティング・オートメーションのパッケージ違いぐらいの差の可能性があります。これはヤスハラ説でしかないので、ご留意ください。
このマーケティング・オートメーションとブランディング・オートメーションの話って、AIのカバースピードを予測する話と繋がってて、問いとしては面白いかな、そう思うのです。