ヤスハラ・マーケティング・オフィスの近況

02月18日

<絵本の備忘録>
2020年1月から、下の子と絵本借り出しの日々が始まりました。ほぼ2週間に一回は図書館に通っております。子供が小学生低学年になるまで千冊の絵本を借りていく計画です。だいたい1年に200−300冊目安ですかね。


父である小生は、東京では美術館通いを生活の一部にしていましたが、残念ながら子育ての日々を地方都市で過ごすようになってからは望むべくもありません。そこで、その代替鑑賞として、美的好奇心を満たしてくれる絵本を図書館で探していくようになったのです。


今回アップしたものは有名な原作でありながら、それにも負けない絵を提供していると断言したいシリーズです。上の娘(現在8歳、もう絵本からは卒業))と一緒に借り続けた中からのチョイスです。購入するに値する本。


◆「くるみわり人形」絵:いせひでこ
絵本の世界では超有名人、いせひでこの作品。正直、いせひでこ作の絵本は何冊も借りてきましたが、小生は、他の人ほど高く評価してなかったのです。しかし、この「くるみわり人形」は見た瞬間に画家の凄さが目の中に流れ込んできました。


この違いは、なぜなのかな? きっと、他の著作は御本人が文も書いていることが多いために、絵が説明調になっているのでは、と考えています。もちろん上手だけど、もうひとつ絵が語ってくれないというか・・・。いせひでこファンの皆様、ごめんなさいw。


一方で、本書は手垢のつくほど語られてきた話です。表紙開ける前から展開は大筋知ってますよね?、っていう前提なのです。絵はストーリー補足の役割から解放されて、自由奔放に「アーティスト・いせひでこ節」が炸裂されているのではないでしょうか。



◆「ハーメルンの笛吹き」:絵 エロール・ル カイン
ご存知、ル カインの絵本です(ご存知じゃない? ああ、それは残念すぎる)。ル カインはアール・ヌーボー風の様式美を軽やかに絵にしたためる天才です。絵本においては、どれを取っても鋭利なアートなのです。そういう意味で、本書はいつもの芸風と異なる感じがするのです。


「ハーメルンの笛吹き」は怖い話なのに、どこかユーモアを感じさせる表現ができており、その微妙なバランスが「いつもと違うね」感を与えています。


おどろおどろしさを下地に、曲線と色調の美しさで絵付けを施しているのですが、うっすらユーモアのアクセントが気づくか気づかないか程度の塩梅で入っている、そんな絵の連続なのです。一枚一枚が読者にドキドキ感を与えてくれるよ。原作負けしてないね。



◆「やまなし」:絵 川上和生
イラストレーター川上和生の描く、宮沢賢治代表作の絵本。ほぼ同じ歳です。(関係ないか?w) 宮沢賢治の絵本は、それはもう一大ジャンルか?と思えるほど出版されています。ところが、これだけの独自世界を創り上げた童話の巨人・賢治に伍して絵で魅せ切るのは、なかなか難しいのではないでしょうか。これはと思うものはそうそうありません。


しかし、この川上和生の描く「やまなし」、通称クラムボン世界、は完全に描き手が主導権を握っています。文章に「小さな谷川の底を写した二枚の青い幻燈です」と語っているのに、絵本の絵はそれを何枚もの絵で展開させてますからねw。


まあ、冗談はさておき、こんな風に眺めると、あれほど知っていると思っていた「やまなし」を再解釈させられる絵なのです。


02月07日

◆高い授業料の話
局促不安な世の動きになっております。信州松本もインバウンドの経済的な貢献が高い土地ですからね。コロナ・ウイルス拡散の観光への影響は無視できないほどになりそうです。


日本から見ると中国が危険、世界で見ると東アジアが危険ってな感じで、一方、中国国内の人の視点なら武漢が危険っていうマトリューシュカ型の敬遠心理がフル稼働しつつあります。ついでながら、「東京出張も気を使いますね」って知人から言われ、ふーむ、日本国内で見たら、大都市が危険に見えるのか?って思わされました。


今、大いなる恐怖心伝播への再学習が迫られていますなあ、試されてますね。観光収入減はまさに授業料なのでしょうか。


◆◆ポップアップな話
風雲急を告げる観光産業に対して、松本エリア(となりの安曇野も含めて)は、カフェ、ベーカリー、ラーメン屋の新店オープンが相変わらず盛んです。後発での出店は皆、レベルが高くてビックリです。東京と変わらんなあ。5年前に移住してきたときは、「ああ、カフェも少ないし、コーヒーも今一歩・・・」みたいなションボリ感がありました。隔世の感あり。


今や、食事にせよ、お茶するにせよ、お店選択に迷うことはあっても、失敗したという場面は皆無です。すごいね、松本!、と言いたいところですが、オーバーストア気味なのが心配です。やはり、どうしても売り手の気持ちに目が行くのはマーケティング従事者の宿命なのですw。


そんな中、最近目立つのがポップアップ・ストアとインストア・ストアです・・・って、なんのことだかですよね? ポップアップ・ストアは期間限定であり、場所不特定での営業活動一般を意味します。今日はここ、明日は休み、明後日はあっち的な固定した店舗を持たない業態です。インストア・ストアは誰かの店で他の誰かが商材を販売する形です。カフェの中で、パンを持ち込んで販売する、ラーメン屋の軒下を借りて限定スイーツを販売する業態です。


販売予定の情報はWebで自在にできるので、もう、いつ来るかわからないお客さんを待つのではなく、お互いが出会いの場面を絞って会えば良いでしょう、という展開です。もちろん、量的な限界があるので、飲食向きだったりするし、副業希望者向きだったりするんですけど。こういった変容が魅力的なのは、固定費を下げながら、ロス率も下げてくれるという点ですね。


◆◆◆その後の業務変容の話
先月、近況報告でメタ・コンサルの受託開始を告知しました。お陰様でというか、以前東京でガッツリと入り込んでいた業務が信州で削ぎ落とされてしまったクライアント(お店で言えば常連さんですな)を中心に、Zoomを使った定期のコンサルティング(マーケティング&ブランディング)が復活していくことになりました。


さて、その流れで、Webを使っての業務は、原則、月曜日火曜日に絞り込むことにしました。この週二日でTV会議とそれに付随する資料作成に集中します。(※)


月曜:マーケティング・コンサル
火曜:マーケティング・コンサル
水曜:子守 (→4月以降は新規事業業務へ)
木曜:新規事業業務
金曜:新規事業業務
土曜:オフ
日曜:オフ


メリハリを曜日区分でつけてみると〜これまたポップアップ・コンサルですかねw。保育園がスタートする4月以降は週三日の新規業務に専念します。人生最後のチャレンジをするよ。ふっふっふ・・・。月曜日、火曜日は月8日計算でいくと、現在5日がTV会議が入るみこみなので、ほぼ埋まってしまった感があります。御礼申しあげます!。


東京出張は往復を時間換算すると8時間くらいは費やすので、おおよそ1日分の稼働損失。おまけに、疲労も増えるわけですから、体力もフリーランスの固定費だと考えたなら、かなりのセーブとなります。


実は、クライアントとのコンタクトする絶対時間が増えると、作業は増えますが、コミュニケーションの精度がアップするので、作成資料のロス率が低いんですな。つまり、的を得た会議が増えるってことです。エコだね。


(※)東京出張は二ヶ月に一回(二泊三日弾丸ツアーw)でしたが、これはコンサルとして継続し、曜日にかかわらず行います! 


<追記2月21日>3月の出張はビデオ会議に切り替わってしまいました。なるほど、ちょっと残念だが、驚きはないのでした。宿キャンセル時に今の値札をチェックしたら(我ながらセコイ・・・苦笑)、予約時(2月13日)から30%〜50%ほど下落しておりました。

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