2021年08月12日

コミュニティ型コンサルティング

去年から執筆中心で、コンサルティング案件も全部テレワークになっていて、どこかに出向くことはゼロになりました。近隣のカフェだけw。


でも、信州生活なので、たまにこんなところも家族と行きます。(読んでる方を煽っています。ええ、ぜひ、お好きな場所に早く移住やら、二拠点しましょうよw)


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ちなみにここは先週末の白馬。自宅から車で1時間半ぐらい。松本からはくねった山道がほとんどなくて、車に弱い娘も快適に行けるのが有難いのだった。


さて、仕事の話に戻ります。現在、プロジェクト案件でクライアントの次世代事業のためのコンテンツを作るというのがあるんですけど、それがほぼ完了。細部の調整が今後発生しますが、まずは一段落です。全部テレワークで、一年かかってます。


と思ってたら、今月から別のクライアントの新規リーサーチ手法開発の案件がスタートするのでした。労力の分散からいうと、非常に効率がいいですな。「流れが良い」=つまり、まだこの仕事を続けなよ、のサインってことでしょうか。これも毎週一回のテレワークのみでいきます。もちろん、その分、資料の作成や成果物へのまとめ作業の時間は発生します。松本周辺は魅力的なカフェが多いので助かるのだ!


ヤスハラは従来、ファシリテーション型コンサルティングというのを標榜してました。うむ、よーく考えると、テレワーク主体になった時点でファシリテーションは前提条件になっています。必須。むしろ、テレワークで要求されるのは、プロジェクトメンバーが集うこと自体に意味を提供することです。一期一会っぽくする、この場は二度とないようにする、録画再生を無意味にする、みたいな?


プロジェクトというと役割分担があって、発揮してほしい専門スキルも明確な場合が多いですよね。しかし、テレワークはプロジェクトのまま役割先行で動かすと、単なる報告会、情報交換会になって、「じゃあ、私の番になったら教えてね、それまでオーディオ・オフします」が正当化されちゃうのです。


なので、役割拡張を意識してます。役割以外の部分をコンサルタントが意図的に突っ込んでいく、守備範囲を超えた質問に変えて、メンバーの予定調和をかき乱すのです。「Aさんの話って、この延長線上だと、Bさんの前言ってた全員合意してた部分とぶつかっていきそうだね、どうしようか?」とか、一見スムーズにテレワークの会議は進行してそうなのに、深堀しては誰かに茶々を入れる話に変えるのです。「個人的な意見だけど・・・」といった語りが飛び交い始めます。自分のテリトリー外に関しても意見やアイデアを求めることで、場は温度を上げ始めます。


そしてもう一つ。オルタナティブ因子を定期的に流し込みます。「Cというやり方をやめて、Dというやり方だとこんなことも起きそうで面白いかも?」なんてやや荒唐無稽の代案を提示し、誰かに否定してもらう場面を作ることです。「ええ、それは違うんじゃないかな? よし、ここはミュート解除して話さなきゃなあ」をお待ちするわけですなw。ヤスハラの話を否定してくれるのはウエルカムです。その否定する論理が、プロジェクトの軸を強固なものに鍛えてくれます。特に、一本線で走りやすいプロジェクト後半には有効です。


こんなことを書いてみると、ファシリテーション型というより、もう少しメンバーの関係性が複雑になることを志向する形態に思えます。なので、これをコミュニティ型コンサルティングと呼んでみようかなと思い始めているのです。

Posted by yasuhara at 2021年08月12日 16:16
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