2022年04月24日

マーケティングとかコンサルタントとかの前の話

大きな会社に勤めていたりすると、いつの間にか給料は会社が支給してくれるモノで、金額は経営層が決めると思い始めます。つまり、会社が喜ぶことをすれば給料が上がるだろうと考え始めるのです。


正しそうに見えますか?


確かに手続き上は、そう見えます。しかしです。実は、その人が勤めている会社の商品を購入してくれる人からいただいたお金が溜まって、回り回って給料になっているのです。


例え話をしましょう。そうですね、みなさんがよく知っている牛丼チェーン店があるとしましょう。その会社で働いて収入を得るということは、400円や500円の牛丼一杯一杯がお客さんに買われることで、入ってくるお金が溜まって、そして、溜まり続けてできた売り上げが母数になっています。


一杯の牛丼を提供するということは、「今日はここの牛丼にしよう」から始まり、「うまかった!」で終わって、次の「今日はどこでご飯を食べようか?」という顧客の選択と期待に応えていくことです。そして、そのお金が回り回って会社で働く人の給料になるのです。


社長は1円も支払っていません。今、お店に来てくれたお客さんからもらった400円こそ、今月も会社から給料をもらえる証なのです。 給料も高額になると、400円や500円は小さい金額に見えてきます。しかし、同じ円マークがついていますが、ここで重要なのは数字の大きさではなく、数字が現れてくる順序なのです。


誰からお金をいただくのかに意識を向けるのは商いの基本です。商いに身を投じているなら、敬意を抱くべき相手ははっきりしてますから、この、お金をいただく相手を見定めることができないなら、商いのプロとは言えませんよね。


むしろ、お客さんになるであろう全ての人々に対して、全身から「まいどおおきに」オーラが自然に出てくるのは、商人やビジネスマンの呼称を問わず、価値を交換する人々の標準的な態度です。


ぜんぜんスペシャルなことでは無いのです。


Posted by yasuhara at 2022年04月24日 13:54
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