中期マーケティング計画について【その1:策定の第一歩】

中期マーケティング計画のような業務や、新製品開発の計画策定において、企業や事業のゴールをどこに置くかは重要なテーマとなる。
いきなり分析に入るのではなく、同時に企業や事業の持つ(または持つべき)ビジョンを確認しておく必要がある。


ビジネス・ゴール設定のための2つのベクトル(pdf)


現在=現時点での環境は、「未来と過去のせめぎあいにいる」という視点が欲しい。環境分析においてSWOT分析の代表されるような3C(Customer,Competitor,Company)での情報収集・分析は世界の半分しか説明できないことである。
企業ビジョン、事業ビジョンという未来への意志も同等にゴールとなる。


もちろん、地に足のついてないビジョンは現在に負荷をかけるだけで害が多い。しかし、分析は過去から今までのトレースに過ぎないため、仕事が挑戦的になるためのガソリンを供給できないのである。よって、この両輪を回すことが中期マーケティング計画策定や、新製品開発の計画策定の入り口となる。


進め方のポイントは、同時に作業をすることである。なぜなら、分析とビジョンはほっておくと接点を持たないため、二層分離のゴールになってしまう。
分析結果を経営陣やマーケティング担当のボスと共有するも、反対に未来に関する思いや熱意をヒアリングしておくことで、無理なく融合しやすくなる。


企業や事業が若ければビジョン重心にあり、歴史があれば分析に重心がある構造をとるのが普通であるが、いづれの場合も相方の視点をないがしろにしないことが肝要である。


2007.7.13

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