パッケージ・グッズのフォルム開発

パッケージ・グッズでの商品開発において、そのフォルム(外装形態)をどのように開発すればいいのだろうか?


特に化粧品や食品など、成熟化している市場でのパッケージ開発は先入観が立つために、なかなか新しい要素を加えにくい。ここではそういう市場成熟時のパッケージ・フォルムにどのような方向性を与えることができるかをまとめている。
以下は、それを整理したものである。


パッケージ・フォルム開発<主要8つの方向性>


■パッケージ単体に着目するアイデア抽出
①シンプル化:機能をそぎ落とす方向
②異業種から移転:他業界の文脈を組み込む方向
③多機能化:機能を重層化する方向


■デザイン全体からに着目するアイデア抽出
④シリーズ全体化:商品アイテム全体で主張させる方向
⑤キャラクター一体化:グラフィックのモチーフをフォルムに取り込む方向


■オケージョンに着目するアイデア抽出
⑥使う場面:ユーザーの使う場面に沿った方向
⑦保管する場面:ユーザーの保管場面に沿った方向
⑧見せる場面:ユーザーの高級感体感に沿った方向


このように①-⑧の方向性それぞれにデザイナーからアイデアをもらう、または、共同でアイデアを出すなどして、既存のパターンを意識的に否定していく活動が新規性を与える早道となる。
そして、、大きく3つのアイデア抽出パターンのなかから個々の方向性を複数組み合わせても、自己矛盾がなければ(たとえば、①+③などは基本的にNG)、より高い独自性を商品に与えられる。


この考え方の核にあるものは、散らかりやすいアイデア抽出を集中させる手続きが商品開発担当者に求められるということである。
「何か新しいもの」などといった抽象度の高いオリエンテーションを避ける心がけを持ちたいものである。


2007.9.22

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