ヤスハラ・マーケティング・オフィスの近況

05月05日

クライアントが日々の仕事に忙しい時期に平日まとめて「休養する」のが弊社のパターンになっています。ゴールデンウイークに敢えて出歩くのは混雑を少なからず増幅させる迷惑行為になるので、こういった社会的休日は「教養する」に徹するのを常にしています。


今年は、執筆業務がいつ雪崩を起こしてもおかしくない溜まり方をしているので、残念ながら、仕事のふもとでリクライニングチェアに横たわっての読書と午睡もままならず、危険そうな頂まで登り、積もった雪をパソコンで整地しております。


外にも出ないので、雪焼けで真っ白です。(笑)


■MBAの普及と影響


MBA(経営管理修士)もかなりポピュラーになって、取得済みー取得中ー取得希望、いづれの方とも出会う機会が増えています。


MBA取得者が増えることが弊社にどのような影響があるかというと、まず、想定されるのはMBAホルダーのマーケティングコンサルタント増加による、競争激化です。「マーケティングにしてもコンサルタントにしても資格が要求されているわけではないので、誰でも参入できる。当然ながら、仕事が減る」、という予想です。


さあ、これは大変です、どうしましょう? 


ところが、現実にはまったく逆のことが起こっているようです。実は、ここ一年での新規クライアント窓口にMBA取得者が増えています。つまり、MBA卒の方からご指名をいただき、雇われるというケースが急激に多くなっているのです。


理由はこんな感じです。「マーケティングを勉強すればするほど、全社的にマーケティング能力を高めなければいけない」「マーケティング部門を正式に組織として立ち上げたい」「自社らしさを製品開発に織り込むためにも、自社オリジナルのマーケティング・スタイルを確立すべきだ」


などなど・・・・


そして一方で・・・・


マーケティング業務は外部に丸投げしても埒が明かないこと。たった一人の人間がマーケティングに精通していても何の意味もなさないということ。また、自分は当該業務(CEOであっても部長であっても)で手一杯であり、社内の仕組みを二人三脚で築いてくれる人を探していること。これらの諸条件に思い悩み、弊社とのご縁を手繰り寄せていただいてるようです。


マーケティングを少しでもペロっと舐めたことがあればお分かりでしょうが、マーケティングはそれ自体、味も素っ気もないものです。


新製品を開発するとか、既存製品の顧客使用頻度を高めるとか具体的な状況に置かれれば置かれるほど、その課題に沿った解決アイデアの風味を引き出し、えもゆえない滋味を醸し出します。


ですから、在りもののマーケティングは、彫刻の施された氷柱のように、渡されたときは美しいのですが、食べても冷たさに凍るだけですし、だからといって、飾っておいても溶けてなくなってしまう存在なのです。


「使いたいと思う時に、どれほどその場に合ったマーケティング知識を実務に活かせられるかが要諦」。きちんとマーケティングを身に付けた人のマーケティング観だと思います。良く学ばれた方とのお仕事は、MBAホルダーであろうとなかろうと大歓迎です。


といいながら、またも手一杯で新たなご依頼を受けれる状況ではなくなってしまいました。申し訳ないです。

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