ヤスハラ・マーケティング・オフィスの近況

06月30日

まあ、これで寝不足への心配もなくなったということでしょうか・・・(苦笑)


■選手交代は監督からのメッセージ、という話


岡田監督の評価乱高下は今回のワールドカップの下世話テーマNO.1だったと思われます。サッカーは子供の頃にやったことがありますが、サッカーの監督は一度もやったことがないので、正直、よく分かってない者です。それでも印象に残っているのは川口能活をメンバーに選出したことです。まとめ役という報道となっておりました。つまり、フィールド外での計算です。


サッカーでは試合中に監督ができることは限られており、唯一その重要な判断は選手交代です。また、選手交代は監督からピッチのメンバーに対するメッセージだと言われています。すると、今回の代表メンバーに、敢えて一人の枠を削ってまでして川口を組み込んだことが、W杯に関する参加メンバーへの監督からの心構えとして機能したのではないかと思えたりするのです。


内紛のカメルーンや空中分解のフランスがこれまた下世話テーマに登ったのと対照的ですね。日本の控えメンバーと言えどもかなりの人材を抱える訳ですから、「和を以て貴しとなす」をチームに伝える結果を生んだのであれば、まさに日本代表に相応しい指導とも言えます、もちろん皮肉ではなく(笑)。


会社でもプロジェクトにどのメンバーが参加するかはトップからの大きなメッセージです。チームの顔ぶれで自分たちに対する会社の期待の大小や、組織での役割を読み取るからです。そういう意味で川口採用は非常にレアでありながら、強い意味を伝播したのではないでしょうか。


さて、そんなW杯も一息です。これからは深読みせずに楽しめますね。

06月25日

浜松よりただいま帰京しました。


本日は研修の最終日で、前日のサッカーの影響を心配したが、そこそこ元気なのに安心しました。まあ、こちらは仕事ですのできちんと寝ましたけど・・・、当然か(笑)。


先週ー今週と厳しいスケジュールだったせもあり、近況報告も更新できてません。いかんです、と言いながら、6月は弊社の年度決算末ですので、総務系の業務もラッシュしています。さすが個人事務所ならではと言えましょう!


そう言えば、そんな合間にマーケティング・ワークショップ研究会も催しました。


06月18日

今週、来週と浜松出張での延べ4日の研修案件が続く中、クライアントへの定期コンサルティングがあり、おまけに、ワールドカップというハードな日程になっております。


■新たなアフォーダンス


弊社クライアントの一つであるネット通販ビジネスは相変わらずの好調ぶりで、マーケティング課題もアクション・プランより、社内のマーケティング業務バージョンアップに焦点を充て、来るであろう市場の飽和やリスクとしての競合の参入過多への準備を仕込んでおります。


春にサイトのリニューアルを行い、ユーザーの購入経路改善を図りました。これは非常に効果を発揮し、トライアル数ーリピート数ー顧客購入単価のすべてが上昇するという効果を引き出しました。


通常は・・・


プロモーションでの露出強化→トライアル数アップ
(顧客購入単価は下がる)


プライスでに価格訴求→リピート数アップ
(顧客購入単価は下がる)


CRMでの関係強化→リピート数、顧客購入単価アップ
(トライアル数変わらず)


・・・といったように、個々のアクションプランでは全変数まで貢献してくれないので、画面変更のみでの3要素アップは有り難い限りです。


ここで意識したことは、ネット通販という形式そのものに慣れている顧客の購入動作をスムーズにすることです。アマゾンなどネット通販利用者数が多いサイトのフローそのものが、ユーザーの頭の中に親しみある外部環境となりつつあることを反映させました。


つまり、カートの位置など「えーっと、この辺にあるような気がするが・・・」という刷り込まれた経験を画面作りに組み込むことで、購入意思決定者の購入離脱を極小化できるということです。


アフォーダンスを意識した世界がネット・ビジネスの中で成立していることを示しています。スーパーマーケットが世に出始めた頃、コンビニエンスストアが登場しつつある頃、消費者は店内環境と購入動作を徐々に覚えていき、今では当たり前の振る舞いとなっていることを彷彿とさせますね。

06月11日

【ヤスハラ・マーケティング・オフィス10年レビュー駄文報告書】
第三章「商い分析」・第三項「交換図」


合間を縫うように10周年レビューです。顧客像―職人像ときましたので、今回はこの二つの交換に関して駄文綴らせていただきます。


■1社当たりコンサルティング平均年数


10年でお付き合いのあった(そして今もある)企業数がどのくらいかというと20社ちょっとです。社内セミナーや1日コンサルなどを除いた、純粋に複数回のコンサルティング契約をしていただいた顧客数です。


それにしても、ずいぶん少ないと思いませんか? 経営コンサルタントでは何百社コンサルしましたという方もお見受けしますので、自分でも見劣りを感じます(苦笑)。


一方で、10年間、おおよそで5社が常時顧客企業の平均数でしたから、1社あたりのコンサルティング年数はというと2年半になります。まあ、実際にはバラツキがあり、先般のサービス業クライアントでは戦略策定を5週間で完遂や、長い企業は5年以上も続いて毎月定期で2回のコンサルティングをしているところもあります。


有難いことに、ほぼ10年間を少なくもならず多くもならず、で来ております。これは個人事務所にとって非常に重要です。需給バランスの調整に限界があるからです。


また、通常は企業の活動単位は1年なので、2年以上のお付き合いがあれば、昨年の自分が一緒に行ったマーケティング活動との比較もできるので、自動的にバージョンアップされます。つまり、自分の中の方法論自体が改善される機会になるのです。


そして、そう、これが最も重要、かつ、有り難いことなのですが、クライアントとの人間関係が濃密になるんですね。すると「こちら:チャレンジするマーケティング施策を提案しやすくなる」「相手:チャレンジするマーケティング施策を受け入れやすくなる」という現象にいきつけます!


大胆な案には抵抗感が付きものです。よく知らない相手からの提案ならなおさらです。しかし、受け入れ重視で、既に事例のある「よく言えば確実、悪く言えばヌルい案」を提示しても、マーケティングの世界では失敗する確率のほうが高いのです。


「未踏のアプローチこそ上策」を平素のやり取りにするためにはお互いの信頼関係も含め、長いお付き合いが有効です。この好循環が交換図の底流にあることに深く感謝しております。


マーケティング・ワークショップ研究会平日セッション昨日終了しました!

06月08日

6月は泊まりの出張などで業務が立て込み、一部、業務の日程調整で関係各位の方々に御無理をお願いしております。申し訳ないです。


【今週の主な予定】


◆6月8日火曜日
新市場創造のための商品開発プロジェクト キックオフ・ミーティング
中期マーケティング戦略の作成をお手伝いした会社での、展開プロジェクトの一つです。忙しい現場の人々にとって時間的優先順位が低くなりがちなテーマなので、定期ミーティングによって強制的にリズムを付け、具体化していきます。


◆6月9日水曜日
ブランド委員会のためのブランド・マネジメント実務セミナー
お世話になっている会社内でブランド委員会が立ち上がりました。そのメンバーを対象にブランド・マネジメントの解説をします。特に、現場で商品ブランドと企業ブランドの折り合いをどうつけ、どのように管理・運営するか、発生しやすいトラブルと対応事例を中心にお話します。


◆6月10日木曜日
新市場創造のための商品開発プロジェクト シーズ探索ミーティング
同じテーマですが8日の別プロジェクトです。最近、こういう仕事が多いですなあ、新商品開発は時間的制約が大きいのであまりお受けしないと言ってますが、まあ、依頼をいただければ断りませんけど(笑)。研究所がある神奈川県某所にて技術・生産をベースにシーズ・ルートからの商品コンセプト開発、及び、前回のアイデア・ルートの原石にシーズを組み込むための打ち合わせです。


◆6月10日木曜日の夜
マーケティング・ワークショップ研究会もあります!

06月02日

◆5月26日水曜日
先週実施したオープン・セミナー修了後、参加者の方から「マーケティングをキャリアにするにはどんな会社に行けばいいか?」という質問を受けました。どの業界・どの仕事もマーケティングとの関わりはあるので、どこがいいとは言えません。


むしろ、業界を問わず、最先端な部署・部門に身をおけば世間の変化の最新な流れを体感できるので、自動的にマーケティング・キャリアにはなると考えます。但し、本人が仕事の意味を抽象化し、どこでも適用できるであろうマーケティングの体系に組み直す習慣がポイントとなります。


◆5月28日金曜日
この日の夜は情報サービス業クライアントの短期プロジェクト・メンバーと銀座にて打ち上げでした。ブランドのリポジショングをテーマにした戦略策定ミーティングを毎週一回、合計五週で仕留めるという短期集中なせいか、強い余韻が残っています。


完成した戦略内容が無事、トップ承認を得るに至り、また、非常に高評価をいただいたようで、気分爽快のパーティとなりました。過分なお褒めをいただきましたが、こちらこそ深く勉強させていただいた身です。御礼申し上げます。


◆6月1日火曜日
昨日は新たなクライアントとのコンサルティング業務の事前打ち合わせでした。弊社創業時に一度仕事をさせていただいたので、なんと10年ぶりのリピート・オーダーです! まあ、知り合いの社長なのですけれど・・・、背景はともかく、光栄です。頑張ります!


B2BでIT系企業のマーケティング・コミュニケーションに関する業務をサポートします。官公庁をメイン・ユーザーとして想定しているため、特殊な仕組みが必須と考えております。それには協力会社も不可欠なので、メンバー集めそのものから斬新なものになりそうです。


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