ヤスハラ・マーケティング・オフィスの近況

01月26日

【第58回マーケティング・ワークショップ研究会のご報告】


土曜セッションが23日に実施されました。今回のテーマも「ポイント・コレクト制度のマーケティング活用のポイントはどこか?」で、平日セッションを受けてのVer.2です。参加者は9名でした。御礼申し上げます。自身が所有しているカード持参で集合!となった訳ですが、女性陣のカード保持枚数の多さが際立ちます。流石ですなあ。


今回のVer.2はポイント・コレクト制度の利用頻度とその理由から意味を抽出することを目指してもらいました。それぞれ4つのゾーン「利用度 全ての場面ー多くの場面ー少ない場面ー場面は無し」で理由別にグルーピングしながら、有意なものを探っていく活動をしてもらいました。



この2回のセッションを通じて、ポイントコレクト制度運用のための核となる2視点は・・・


①ブランド力(商品やサービス自体の差別化された価値)がどの程度かによって、ポイントコレクト運用の意味が変わる点に留意すること。ここを特定してから、カテゴリー利用頻度を考慮していく手順が大切。


②ポイントコレクト制度の還元形態はそのままだとコストリーダーシップの延長に位置づけられやすいので、差別化のフィルターを必ず経ることを検討すること。還元施策にオリジナル性を持たせたり、稀少性などの情報価値を付与することが大切。


以上、こんな感じでした。また、チャート化もできたので、どこかでアップしたいと思います。


さて、次回の2月16日はゲストを呼んでのワークショップとなります。
有能なマーケティング・リサーチャーであり、いろいろな大学や市民講座でもリサーチを教えている兼子良久さんを迎え、「PSMモデルの精度アップのためにはどのようなアンケート内容にすればよいか?」を行います。
乞うご期待!

01月23日

週末はアポ飛ばしポカミス、声がでなくなる風邪ひき、お気に入り花瓶割れ、と散々になっております(苦笑)。今年の厄出しと思って精進いたします!


◆案件A
事業全体の中期マーケティング戦略策定がほぼ終了し、個々のカテゴリー別マーケティング活動内容の検討に入りました。事業の戦術レベル=商品カテゴリーの戦略レベルになるので、1カテゴリーそれ自体が1事業全体と同等の作業量になっていきます。5カテゴリーほどありますからね。かなり大変です。3月以降はカテゴリー別分科会になる予定なので、ある意味、現場主体での動きに変わりますが、それまでは頑張らねば。


◆案件B
非常に販売好調な商品について、2010年マーケティング計画をクライアントと作業中です。まったく新しいプロモーション・スタイルを組み込みながらの作業となっております。かなり斬新なスタイルでして、スノーボール型プロモーションと密かに呼んでいます。すべての起点がロイヤル・ユーザーから発想して、リピーター→トライアラー→非認知者へと影響を意識した構成だからで、小さい玉が転がって大きくなるのをイメージしています。脱マス・プロモーションではありますが、そんな小さな雪玉も丁寧に作り込むことが大切なんだと教えてもらっています。


◆案件C
ネット通信販売ではCRMの進化版を検討しています。通常、CRM:カスタマー・リレーション・マネジメントは購入頻度を中心に顧客との信頼関係を高め、利用に繋げていくことを考えます。ここではこれとは別に、反対側の人々、サイト認知非購入時期(トライアル前の検討期間)での関係構築を考えています。ビギナー・リレーションシップ・マネジメントなのでBRMかな?(笑) 現場の活動に組み込むためには新たなツールが必須となり、その試験運用が始まります。さて、どうかな?


◆案件D
B2Bビジネスのコンサルティング依頼が来ており、準備に入っています。OEM会社なので得意先企業からの要求に応えるためのマーケティング強化が狙いです。特に、新規参入の得意先では市場の知見が弱く、OEM会社へ市場導入のためのマーケティング戦略立案サポートまでも求めてくるケースが散見されるようです。つまり、川下にプランニングで入り込んでいくことを狙っている訳です。エンドユーザー向けのブランド戦略を伴ったものですから、かなり多岐に渡った知識とスキルの体系を一緒に作っていくことになります。


◆案件E
これは個人案件です。自分の第二ブランドを市場導入する(大袈裟だなぁ!)ためのインフラ作りがスタートしました。作業内容は至ってシンプルで、まずは情報発信のためのメディアの確保・・・って、ただサイトを開設するだけですけどね。そうは言っても、骨格となる戦略に沿っていくためにはただの有り物利用では不味いわけで、協力会社さんともコミュニケーションを密にしなければと思っております。偉そうに並べてみましたが、最もいいかげんに進んでいる箸休め案件ですな(笑)。

01月18日

寒さが厳しい中、事務所の活動も本格化してきております。それと共に、自主企画の方も具体的な準備段階に入ってきている案件があり、軽い知的緊張感が心地よいです。


【第57回マーケティング・ワークショップ研究会のご報告】


今年最初の平日セッションが14日に実施されました。今回のテーマは「ポイント・コレクト制度のマーケティング活用のポイントはどこか?」です。参加者は5名でした。2010年も少数精鋭の平日セッションでいくのでしょうか? まあ、実施最低人数が2名ですから、何ら問題ないですね(笑)。


参加者全員が所有しているポイント・カードを持参して集まりました。これを「購入頻度の多ー中ー少」と、「ポイント還元利用の頻度で良く利用ーたまに利用ー利用なし」の二軸、3×3=9つのマトリックスに分けて特徴を見ていきます。


今度は反対に、企業側のメリット・デメリットを抽出し、ビジネスの向き不向きを検討してもらいました。これを受けて、メンバーの持っているポイント・サービスの中から成功している(=メリットを最大限引き出している)代表例を出し、どのようなポイント・コレクト制度の運用が望ましいかを整理してもらって終了となる段取りです。


示唆深いセッションになり、好評でした!ご参加の皆様には御礼申し上げます。ちなみに、メンバー内で一番大受したのがA氏の餃子の王将「ぎょうざクラブ」カードでした。かなりストイックなところがファンの心をつかんでますね。


面白かったので、土曜セッションはこのVer.2として23日に実施の予定です!

01月15日

【マーケティング・ワークショップ研究会:2010年】 
新規会員募集のお知らせ


■今年も2010年からの新規参加メンバーを募集します。
月二回の開催で、平日一回・土曜一回のどちらかに参加していただく仕組みです。


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■マーケティング・ワークショップ研究会の目的
こんな研究会を意図しています。マーケティング知識は本を読めば分かる。実務スキルは仕事をこなしていけば身につく。では、この知識とスキルはいつ一体になるのでしょうか。


そういう問題意識を持ってコンサルティングをしてきましたが、その一つの有効な手法としてワークショップという形式があります。読書会やパネラー形式では習得が難しいマーケティングの知識やスキルを誰もがもっと身近に使えるようになること、そして、そのための多様なメニューを用意することをこの研究会は狙っています。


もちろん、横のつながり、つまり、メンバー間の交流も意識しています。3ヶ月に一回は終了後の懇親会があり、年末にはパーティなども実施しています。


■過去に実施してきた主な領域とテーマ
マーケティング・リサーチ手法、パッケージ・デザイン開発、ブランド・シンボル開発など、マーケティング実務での情報入手系+情報発信系の両方がメインです。


昨年も、3D技術の活用アイデア、アイデア開発手法を生むためのアイデア、成功―失敗事例からの勉強方法の違い、などをグループワークで研究しました。また、その他、参加者からのリクエストに沿って実施します。


■マーケティング・ワークショップ研究会の運営形式
(1)メンバーについて:
主催は安原(ヤスハラ・マーケティング・オフィス)です。参加者としてお声をおかけしている人たちは、ヤスハラ・マーケティング・オフィスの業務関連でお付き合いのある外部スタッフの方々。安原が講師を勤める公開セミナーの過去参加者、クライアント先の有志の方々です。
現在は20代ー30代の方々中心に男女ほぼ半々の構成となっています。


(2)時間/場所について:
土曜セッション:月一回 土曜日 11:00-13:00 
平日セッション:月一回、平日夜  19:15-21:15 
場所:目黒、恵比寿周辺 


(3)日程について (今後半年の仮設定です。変更があり得ます)
毎月のワークショップ・テーマは同じです。どちらかのセッションが先に実施し、そこで吸収されたヒントはもう一方のセッションにバージョン・アップされた形で反映される仕組みとなっています。
従って、どちらか参加すればテーマをカバーできます。ただし、個人的に深めたいテーマがある場合は両方参加もOKです。


【平日セッションの予定】
1月14日 ・・・終了しました
2月16日
3月16日
4月15日
5月11日
6月10日


【土曜セッションの予定】
1月23日
2月27日
3月13日
4月10日
5月22日
6月19日


(4)費用について:
・参加費:本来、無料でもいいのですが、やはり、会が軽くなる恐れがありますので、一回千円(参加ごと)に設定し、実費に充てます。
※懇親会はやパーティはワリカンです。


・会員登録費:メンバー用のカードを発行します。ここでの経費一式として、カード発行時のみ千円(初回)をお願いしています。


■参加希望の方へ(参加者の条件について)
・物理的に人数の制約があるため、セミ・クローズドにしています。よって、弊社のクライアント先(過去も含め)、弊社の取引先、安原が講師を務めるオープンセミナー出席者に限定させていただきます。


・ワークショップのためのフォーマットなどは主催者が準備しますので、メンバーが用意するものは原則ありません。ですから、マーケティングの経験年数や知識は問いません。むしろ、探究心&向上心を求めます。


・一回の参加人数が20名上限と考えております。継続希望のメンバー優先を取っていますので、若干名の募集となっています。何卒、ご理解ください。


・参加は平日か土曜のどちらかセッションに所属してもらいますが、事前に申し出てもらえれば他のセッションへの振り替えもOKです。連絡はMLを使って全員に配信されます。


・有志の方はヤスハラ・マーケティング・オフィスへメールをいただければと思います。また、小生のセミナー出席者の方は参加したセミナー名と年月もお願いします。


※追伸です:連絡先はHPの受付窓口アドレスをご利用ください。

01月05日

本日より仕事が始まりました。内勤日ではありますが、なかなか早いスタートです。年末に急遽入った仕事が2件あり、いずれも今週末にセミナー、コンサルティングと実施する段取りになっているからです。


従来はこのHPだけを見て判断し、直接連絡いただくという案件はありませんでした。書籍→オープン・セミナー→クローズド・セミナー→コンサルティング→書籍のサイクルが弊社の基本モデルだからです。


当然のことながら、コンサルティング依頼は書籍やオープン・セミナーを起点にしている方を想定し、そこでの必要情報を組んでサイトを作っておりました。しかし、2009年は「いきなりHPからの依頼主」が数件発生し、その中の一件が今週の業務の一つとなっています。


2010年はこの基本モデルを再考し、それを受けてサイトのリニューアルもせねばと思案しております。


◆オープン・セミナーのお知らせ
市場データの読み方とブランド戦略立案入門セミナー
2010年2月2日(火)~2月3日(水) 
ご検討ください。


◆2010年、初リファレンスをアップしました! 
「成功事例―失敗事例の学び型」 
ご参照ください。

01月01日


2010年1月1日となりました。
皆々様にとって、また、自分にとっても意義深い一年になりますよう立願しております。


さて、去年が個人の曲がり角、パーソナル・カーブでした。大いなる人生の変局点でした。これに対して、今年は会社の曲がり角、パブリック・カーブとなるのではと睨んでおります。どんな流れも受けていくとして、今年のヤスハラ・マーケティング・オフィスの方針なるものを羅列してみました。


・業務時間の短縮:
週の外勤日数を三日とします。10年間、間断なく仕事に邁進できたことに感謝しながらも、従来の四日ー五日を減らして、余暇時間ならぬ余脳時間を増やします。


・課外活動の深耕:
マーケティング・ワークショップ研究会を含め、業務外での活動の充実を図ります。マーケティング・ワークショップ研究会は第二ステージという設定にして、今までを含みながらも新らしい世界を目指そうと思っています。


・最終主題の設計:
1960年生まれなので、年齢も50歳になります。大台ですね(汗)。何が真の大台かは別にして、生きていくための最終主題の設計にチャレンジします。昨年に試験的ながらその一歩を踏み出していたものを少しずつ図面化していくつもりです。


近視眼な重要度は上からですが、この反意語に近志眼を充てたなら最下こそ枢要となります。立ち位置で軽重度合いが変わる事が集まる年ということは、人生の潮目とも言えそうです。うーん、「日暮れて道遠し」か?(苦笑)。


まあ、そう言いながらも座右の銘に従って流れて参りましょう。
"Go with the flow" で、本年もよろしくお願致します。

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