ヤスハラ・マーケティング・オフィスの近況

07月27日

超成熟化市場での新製品開発案件を抱えてます。


新製品開発のサポートはしない方針でありながら、おまけに衰退市場(決め付けは良くないので、あまり使わないようにしてますが)での市場導入とは・・・・。火中の栗と言うより、濃硫酸の中のレアメタル。(他に例えが思いつかないくらい危険度120%)


■市場の成熟化


プロ野球も再編という選択肢で市場の成熟化から逃れようとしてます。市場は常に創造ー成長ー成熟ー衰退を経て、次のステージに移行したり、他の市場に置き換わります。プロ野球は完全に成熟ー衰退局面ですので、こういった場合、中での組み合わせや入れ替え程度ではこのトレンドからは逃れるのは難しい、というのが通常の見方です。


ですから、再活性化を求めるなら、市場の外にある+の変化を取り込むというのがセオリーになります。一部報道されているアジア・トータルでのリーグ化というのは経済成長ー娯楽成長エリアを含む限り、一定の効果は期待できるでしょう・・・、しかし。


問題はプラスの変化を取り込む前に、とても恐ろしいマイナスの変化にどう対処するかを怠ってないか、ということです。果たして、今回の話は球団努力の問題かどうかは疑うべきです。なぜなら、「過去努力なしでこれたこ」と「これから努力なしでは行けない」ことの間には海の潮目が存在している可能性が高いからです。


市場が弱り目の局面に入ると、真っ先に弱いものから淘汰されます。悲しい事実ですが、国家が衰退すると最初に社会的弱者にしわ寄せが来るのと原理は同じです。そういう意味で、弱小球団が溺れそうになるのは、引き潮が強まって足元を取られつつあると考えることもできます。


娯楽は原則、「時間の有意義な無駄遣い」を志向します。なければ困るものでない以上は、他の時間を削ぎ落としてまですべきことかどうかが問われるのです。


プロ野球は、この使われた時間以上のベネフィットが提供されていることを見直さないと、オペレーションの改善では今のマイナスの流れに抗えない可能性があります。いまどき、3時間完結の娯楽は現代人にとってはチケット代以上に高い買い物です。サッカーが1時間半+アルファ、映画も二時間未満です。


オーストラリアの知人がプロ野球を見たとき「なんて退屈」と評してました。クリケットの国には言われたくないですが(笑)、もしかするとプロ野球は娯楽としてのスポーツの役割を終えつつあるのかもしれません。

07月18日

7月7日で、ヤスハラ・マーケティング・オフィスは創業3周年を迎えました。


その記念事業の一環として、HPをリニューアルさせていただきました。また、ついでながら新たにドメインも設定しておりますので、ご留意ください。事実は、会社設立時に行おうとしていたことが、延び延びになった辻褄としての記念事業です。(恥) 


先のHPはフリーとして独立したときに、ホームページビルダーで自作したものを流用していので、金額的には自慢できます(2万円以下のHP!)が、質的には自問せざるをえません(小学校向けのテンプレート!)。


今回はHP専門会社に依頼し、ついに、完成に至った訳です。オリエンテーション・ノートの代わりに、先方で社内マーケティング・セミナーを実施させていただいたことが功を奏して、「セミナーでの印象的なメタファーをHPの主題とする」粋な創りになっています。(小生のセミナー参加者は見ればその意味が分かるのです)


※お詫び:ヤスハラ・マーケティング・オフィスが日頃お世話になっている多数のデザイナー様、クリエイター様へ


「なんで、一声かけないんだ!」「うちじゃあ不足なのか?」等々、ご異論・ご不満がお有りでしょうが、今回は、ちょっとしたご縁で芸風に共感したのがきっかけでして、何ら他意はありません。


何卒、ご容赦のほど、よろしくお願いします。


■7月7日創業のお話


正確には、オフィスの起業は2001年7月末です。でも、どうしても七夕にすべき理由があるので、自称7月7日創業としてます。


故となる逸話は、会社勤めをしていた頃のある人物にまつわるものです。この男は筒井康隆とバイクを愛し、暴力的なアナーキストにして耽美的なロマンチストであり、同じ会社の人事部に勤務し、鋭い思考を毒舌で研ぎ澄ましては、周囲をグサっグサっとえぐるような輩であり、我が悪友でした。


そして、7月7日は彼の誕生日であり、実は命日なのです。


30歳の誕生日をお通夜で祝ってもらうという冴えに冴えた冗談を体で残していったのでした。重い病とはいえ、「人生とはそんなもんだよ」の「そんなもんだ」をまざまざと感じさせられた出来事です。


生前のある日、彼から「お前は優秀だからこの会社にずーっといれば課長にはなれる」と言われ、「最低でも部長にはなるだろう」と踏んでいた自分が不愉快になったことがあります。結局のところ、課長になる前に会社を離れたので、お互いの予想はともに外れました。


7月7日の創業日は「部長にも課長にもなれなかったけど、社長にはなれたよ」という皮肉好きなの友人へのオマージュであり、暗黒なジョークへの切り返しなのです。

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