ヤスハラ・マーケティング・オフィスの近況

10月30日

今週も土曜日に更新します。内勤日2日確保しましたが、コンサルティング案件が4件とレポート作成や打ち合わせ等、週一の書き込みでイッパイイッパイです(笑)。


その中の一件は某消費財メーカーで、既存ブランド育成戦略の定期のミーティングです。ありがたい事に販売好調なため、拡大基調のビジネスプランを期待されています。それにともない、ブランド構築も高度な設計が求められています。


また、戦術面でも同様です。変化の激しいメディア環境を前提に長期的なプロモーションについて考える必要があります。今回もトリプルメディアという考え方について討議しました。


メディア環境が大きく変化しているのは生活技術の革新や進歩があります。まあ、あっさりいうとWEBが引き起こすコミュニケーション手法の多様化であり、ソーシャルメディアと呼ばれる世界が個人に集団と同等な情報の受発信能力を提供しつつあるということです。


能力と言っても外部能力なので、内部能力としての個人差は依然としてあり、むしろ、その差が際立ってきている気がするが、それはさて置き・・・。


■メディア・ミックス→クロス・メディア→トリプル・メディア


マーケティングにおけるメディアも過去マス・マーケティングの時代はメディア・ミックス、Webが拡大してきた場面ではクロス・メディア、ネット・ツールが充実してきた最近はトリプル・メディアという括りの表現がなされてきています。


大きく環境が変わっていることは間違いないのですが、企業側からするとその斬新な表現に「乗り遅れない圧力」を感じるようです。しかし、良く考えてみると単にマス広告の比率を下げていく過程を示しているだけにも見えます。もう少し深めてみれば情報発信コストが下がってきている現象です。


コンサルタントとして、良いビジネスの条件は時間と共にプロモーション費用が下がっていく構造をもっていること、と考えます。マーケティングROIに時間の概念が入ってくるべきなのです。つまり、時流にあっているということは情報コストの低減が商売に反映されているかどうか、と言えます。


売上が上がったらプロモーション費用も増えていくというのはマス・マーケティング時代のメディア・コスト高止まり時代の話です。今は、昨年と同等でも?でしょう。徐々に下がっていく計画になっているかがポイントになると思います。なぜなら、トータル情報受発信コストが下がっている世界にいるからです。


今回の会議でもトリプル・メディアへの取り組みということでメディア費用の拡充がお題になりました。でも、順調なブランドであれば、メディア戦略を立案する前に、メディア構造を取り込んで収益の高いビジネスにすることを目指すべき、という結論に至りました。


結局、もっとお金をかけずに、顧客からのフィードバックを増やし、かつ、ブランドの真意を伝えることに我々の知恵を集中させるということです。

10月24日

出張の多かった仕事もやっと調整局面です。徐々に年末に向かって自分のペースになっていきそうです。


◆某情報誌のリニューアルが実施され、記念パーティに呼ばれました。スタッフ向けの内々の宴会ですが、4月にコンセプト開発をお手伝いしたご縁です。ちょっといい席に座らせてもらって光栄です!


かなり大掛かりで苦難の多い作業量だったようでスタッフ全員がパーティの終了近くは涙ぐんでおりました。自分ももらい泣きさせていただきました。えー話やなぁって感じ(笑)。


しかし、仕事の喜びで泣いている人を久々見ましたよ。最近は聞かないですよね。それもほぼ全員目が潤んで、来賓のオヤジも泣かすほどとは・・・、素敵な場面に立ち会えて心が浄化されました。有難うございます。


◆某飲料会社の商品企画業務で有識者インタビューを実施しました。それぞれのエキスパートからアイデアを拡散させるためのヒントをもらうためです。


面白いのは語彙の幅が異なるので、それぞれの分野ならではの表現や単語が使われることですね。思考は言語で行われるので、言葉の多彩さが思考の拡幅に繋がります。


また、専門家の視点から世界を覗くのも新鮮です。見慣れたエリアを車で走っていてもルートが違うので「あれ?、こんな街だったっけ」って思うような感覚があります。知的刺激をたくさん貰える機会をいただきました。深く感謝いたします。


→そして、合間にマーケティング・ワークショップ研究会とかしています。

10月16日

愛媛の新居浜へ一泊二日の仕事で行ってきました。その前が終日のオープンセミナーが二日間だったので、出っぱなしとなっております。先週も上海への旅でしたから、さすがに疲れが溜まってます。


新居浜って工業都市なんですね。住友グループの拠点みたいな場所というのも初めて知りました。「川崎、尼崎、北九州みたいなところですわい」と言われて、そう言えば街のオニーサンもちょっとヤンチャな感じです(笑)。


今回のご依頼は新商品市場導入です。典型的なシーズ・ルートとなっています。コア技術がはっきりしており、その点、作業の道筋は比較的明瞭です。但し、ニーズ探索の方向性を間違えないようにするため可能な限りアイデア拡散をしてから絞り込むことを宣言させていただきました。


こういう時って先入観が敵なのです。そして、もっと厄介なのは人は視野の狭さになかなか気がつけないところです。自分にも言い聞かせながらコンサルティングすることになります。


10月10日

最近、何かと話題の中国へ初めて行ってきました(苦笑)。アジア探訪第二弾といったところでしょうか。ネット通販を行っている弊社クライアントの上海にある中国事務所が稼働し始めたので、市場調査と現地社内研修を兼ねての旅です。



上海万博に伴なう街の変貌と、昔からの普段の生活の両面を見させていただけました。やはり、この空気を吸うことが大切ですね。10月は気候も過ごしやすく、かつ、上海蟹のシーズンというなかなかのタイミングです。



ここはビジネスの近況報告なので宗教と政治についてはコメントしないようにしてますが、世界共通の原理は「どこに行っても賢い人とそうでない人、いい人とそうでない人がいる」ということです。ですので、賢くていい人を探す努力が肝要です。国内も同じですけどね。



今年になって台湾語に翻訳された「マーケティングの基本」を持って行きました。中国は簡体字なので読めないかと思いきや、カラオケの字幕は繁体字が多いそうで、意外と読めるそうです。


ただ、現地法人の社員は全員が日本語ペラペラですから、日本語にてマーケティング研修をさせていただきました。実は大学時代、第二外国語が中国語だったのです!「あー、なんであの時もっと・・・」よくあるセリフですなあ(笑)。

10月06日

【お知らせ】


2010年10月12日(火)~10月13日(水) 
図解でよく分かるマーケティング実務入門セミナー」が開催されます。


お陰さまでこのセミナーも10年目ですが、それに負けないように内容やテキストは毎回バージョンアップされてます。(結構、大変・・・苦笑)


ご興味のある方はご検討ください。

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