ヤスハラ・マーケティング・オフィスの近況

06月29日

金曜日の午後、オフとしました。
ここ二週間は泊まりの研修業務やら名古屋出張などの合間に、新製品開発業務が佳境に入ったために夜の打ち合わせを入れざるを得ず、という感じで膨らみきった日々でした。
さすがにガス欠の様相を呈し、思考のスピードも落ちてきてるのが分ります。


本日のスケジュールですが、まずは昼寝です!


■価格と美学

オフィスとして初めて講師料の値上げを申請したものがあります。昨年から続いている一泊二日研修のメニューで、後にも先にも初めてのお願いです。
正直なところ、同じ内容のものをこちら都合で価格変更の依頼をするというのは個人的な美学に反する行為です。


でも、理由は明確なのです。
小生が設計した固有のプログラムではない、という仕事だからです。
もともと本が存在していました。昨年のある日、これにそって研修メニューを作れるか、という打診を某コンサルティング会社からいただいたのがきっかけです。
こうすればワークショップ中心に研修になるよ、という軽い応答をさせていただいたら、それでやって欲しいとのオファーがあっさり来たのでした。


聞くところ、クライアントは3社にリクエストをし、「できる」と返答のあったコンサルティング会社は一社のみで、その発信源が小生だったという経緯です。
「やれる」と言った以上はやるということも同様に美学なので、昨年は自分以外のプログラム・テーマを初めて扱いました。
意外にも(?)高い評価を頂き今年も複数回実施予定です。


しかし、こういった仕事は個人事務所にとって危険な案件と考えています。
いくら回数を重ねても新たな発見が自分の目指すべき成長にはつながらにくいからです。マーケティング・コンサルタントの業務範囲を深掘りし、探究する日々にこそ時間をかけたいはずなので、大量の日時をそこに取られてしまうことは長期的にはリスクになります。


それでも期待品質は維持せねばいけないわけなので、値上げ申請はその分を内勤や研究活動などに回す原資(※無茶苦茶な幅ではありませんので、ご留意願います)という意味を示したいからです。


反対に、自分のオリジナル性の高いプログラム、ましてや実験的な試みが含まれているものであれば金額が期待に満たなくてもOKなのです。なぜなら、それを現場でブラッシュアップしていくこと、イコール、自分の仕事の進化と信じているからです。
つまり、お金を払っても学べる部分があれば、差し引きに納得できます。


価格設定の美学をそんなところに持っています。

06月25日

内勤しています。
6月中旬から7月末までは業務が多いだけでなく、弊社決算ということもあり、メイン・オフィスでのんびり仕事といったノリは許されない状況です。


個人事務所では熱血社長と無気力社員が一人の中に同居しているので、ジキル&ハイドのような葛藤に24時間さいなまれます。


熱血社長「今週のコンサルティング業務のために必要な資料は何かを洗い出さねば。そうそう、銀行へはいつ立ち寄ろうか」
無気力社員「あー、なんか天気よくねーな。茶っこでもしばきたおすかなー」


このような場合、大会社であれば即刻・・・
「きさま、クビ!」、返す刀で「おぅ、望むところだ!」といった展開が予想されます。自分の中で何人解雇し、何回辞表をだしたことか(笑)。


近況報告も長々書いていると社長に叱られるので、この辺で。

06月19日

六本木で打ち合わせを終え、渋谷サテライトへ戻ろうとタクシーを拾って「渋谷。246で神泉交差点あたりまでお願い」と伝えたら、「渋谷はだめです。電車で行ったほうがいいです」と運転手さんに断られました。
渋谷で爆発事故があり、大渋滞との話でしたが、珍しいケースの乗車拒否ですね。


素直に電車を乗り継ぎ、渋谷駅から歩いて行く途中、いくつもの取材中らしきヘリコプターを多くの人が見上げていました。
ああ、このことか・・・、つまり、こうやってみんな立ち止まってしまうので、車を運転している人も何事かと速度を落とし、遂には窓から顔を出し天を仰ぎ始め、それを見た後ろの車も同様に・・・で、ますます渋滞なのか。


事故も渋滞も突き詰めれば人災のようです。


06月15日

木曜日は内勤日です。通常の月金どちらか(できれば両方)に比べると、土日との繋がりが無いので塊の大きさはマイナスですけど、いかにも平日という一日を休める(実際にはPCとかを打つのではあるが)ところに個人事業主の醍醐味を感じます。
小市民丸出しでございます。


この日は、以前お願いしていたメインオフィスの出窓を飾る観葉植物納品の日です。フラワースペースさんの作品は、2mという長いスペースを4つの白磁の鉢で左右対称に埋める構成になっていました。
レストランのダイニン・グテーブルの上に並べられたお洒落な食器と美しく盛られた食材のような見立てでしょうか。


一つ一つは小品なので、水やりも根元へスポットで与える必要があります。ということで、さっそく近所の100円ショップでドレッシング入れを買ってきて、水差しにしました。
本当の高級レストランならイメージ台無しですな。

06月11日

【マーケティング・ワークショップ研究会】参加者募集のお知らせ


2007年1月よりスタートしたマーケティング・ワークショップ研究会も半年たち、6回目を今月に実施する予定です。ご参加いただいた皆々様には深く御礼申し上げます。
さて、7月から第二期(2007年7ー12月)として、新たなメンバーを募集します。


以下、研究会設立の主旨説明文、および、実施概要などです。


◆マーケティング・ワークショップ研究会の意図
マーケティング知識は本を読めば分かる。実務スキルは仕事をこなしていけば身につく。では、この知識とスキルはいつ一体になるのでしょうか。
そういう問題意識を持ってコンサルティングをしてきましたが、その一つの有効な手法としてワークショップという形式があります。この形式を基本フレームに して、マーケティング業務に関する知識やスキルを「参加」「体験」「相互作用」の三要素を通じて一体化させ、伝道していくことを意図しています。
そのための多様なメニューを相互に開発・実践・共有することがこの研究会の基本活動になります。


◆通常の勉強会とは決定的に異なる点
これはマーケティング知識やスキル習得の勉強会ではありません。
皆が持っているマーケティング知識やスキルをどういうワークショップ・メニュー、進行アイデアで伝達・共有するか?、という「勉強方法のための勉強」「教えるための学習」です。


◆マーケティング・ワークショップ研究会の運営
・主宰:  安原(ヤスハラ・マーケティング・オフィス)


・運営フロー:
2007年度はヤスハラ・マーケティング・オフィスが企画するワークショップ・テーマに沿ってプロト・タイプを体感し、それをきっかけに内容の課題発見や新たなワークショップ・メニューの開発などを行います。


・時間/場所:
月一回平日夜 19:00-21:30
第二期のスタート(2007年は累計7回目)は7月18日(水)の予定
場所は、渋谷


◆2007年第一期(1月―6月)実施の研究会テーマ
・ライフ・マーケティングのワークショップ ※イントロダクション
・数字を使わないでマーケティング定量分析をするワークショップ
・ラダリングの手法に関するワークショップ その1
・ラダリングの手法に関するワークショップ その2
・新製品コンセプト開発、シーズ開拓のための機能分解手法のワークショップ
・コンシューマー・インサイトのダイアローグ手法に関するワークショップ(6月実施予定)


◆2007年第二期(7月ー12月)で予定している主なテーマ
・アイデア開発に関するもの
・ターゲット・プロファイリング策定に関するもの
・顧客満足度アンケート(B2B,B2C)に関するもの
・プロモーション開発に関するもの
・価格設定に関するもの


その他、参加者からの提案や素材を活用したテーマを都度、設定


【参加希望の方へ】
このHP問合せ先メールにてご一報ください。
現在の主力メンバーは30代、男女比7:3といった感じですが、原則、年齢・性別不問です。
ただし、人数的に一般公募が難しいので、下記のような参加条件があります


1、ヤスハラ・マーケティング・オフィスと接点がある方
・小生のセミナー参加者・・・参加したセミナー名、時期を明記してください。
・弊社クライアント先の方・・・会社、部署名、接点時期を明記してください。
・弊社と業務上の協力関係(調査、デザインなど)にある方・・・会社名と個人名だけで結構です。


2、人数制限について
・同一会社からは二名を上限とします。研究会の多様性維持のためですのでご容赦ください。
・第一期参加者で、継続希望者を優先とします。


※新たな募集人数は会場の制約もありますので、10名程度と考えています。
締切に関しては早い方からの順せざるをえませんので、ご了承ください。


06月07日

恵比寿でクライアントとの飲み会の後、久々に真夜中の渋谷、JBS
やっぱりジミー・スミスとケニー・バレルはいいです!


■JAZZリトマス試験盤
最近はスタバも居酒屋もジャズがかかります。
そんな昨今に、少し本格的にジャズのCDでも買ってみようかと思っている方へ。
どこかで聞いたことがある名前だからと言って、いきなりジョン・コルトレーンの「至上の愛」とか買ってはいけません(笑)。
最初の一枚としてのお勧めはソニー・クラークの「Cool Struttin'」ですね。
今後の貴殿がジャズにのめりこむべきか、カフェのBGMでやり過ごすべきかを判断するCDとなります。
古典的ですが、ジャズらしさとポップさとを兼ね備えてますので、このCDが気に入ったなら、ブルーノート(レーベル)の売れ筋を順番に集めてもOKです。


そして、たまにJBSなどのバーに立ち寄って、マスター秘蔵の逸品を特大のスピーカーで試聴してバリエーションを広げるというのはいかがでしょうか。

06月03日

弊社は会計年度が7-6月です。ということで、6月は決算年度末です。皆々様のお陰でここまで来ることができました。深く感謝いたします。


1-3月もエラく“ゆらぎ”の多い出来事に囲まれた日々でしたが、4月も5月も6月3日現在も仕事もプライベートも仕事なのかプライベートか区分けできないことも“ゆらぎ”が間断なく続きます。
“ゆらぎ”ですから、幸福とか不幸などという表層的なものではなく、今までの自分の価値軸(「こう生きることがいいんだよ」と何気に刷り込まれた神話)を右や左に、上や下に振動させるものです。
なんとなく道なりに流れる2007年の予定だったのに、歯ごたえ満載とは、これは何かの導きでしょうか?


Go with the flow.


◆社内マーケティング大学発表会が某社にて行われました。期中からのリリーフ登板でしたから、どうなることやらと正直思っていました。なかなか素晴らしい提案に心を打たれました。
個人面談のとき、ちょっとどうなるかなと心配した方ほどインパクトのある発表になっているのは、「どうなることやら」という“ゆらぎ”を双方が共有した結果、新たなものの見方を提示しようと考案してもらったからだと解釈しています。


◆某社の新規事業立ち上げに伴う新製品開発プロジェクトではプロト・アイデア(消費者に刺激を与えて、新たな反応を引き出すための素材)構築が見えてきました。
研究所サイドの機能担当メンバーとクリエイティブ・サイドの情緒担当メンバーの融合がポイントなので意図的に“ゆらぎ”を創ります。毎週の定例会で、物理的空間で一緒(席がシャッフルされる、など)になる、思考的空間で一対(強引にブランド・ストーリーにする、など)にしてみるといった工夫を“ゆらぎ”発生装置とします。


◆メイン・オフィスの空いたスペースにも気が回るようになったので観葉植物を新たに入れようと考えています。花屋さんは植物を扱い、雑貨屋さんは鉢を扱う、いずれもどちらか主体なので、一体としてコーディネートしてくれるのは誰だろうか?、とうことでフラワー・デザイナーさんを紹介してもらいました。
「どんな植物がいいですか?」という写真でのやりとりに「知らないものでお願いします」と答えました。後は完全に「お任せします」です。その真意は、“ゆらぎ”を買いたいという思いがあるようです。
“ゆらぎ”で葛藤が大変といいながら、心のどこかで求めているわけですね。

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