ヤスハラ・マーケティング・オフィスの近況

02月22日

今年になって昔ご縁が会った方々と会う機会が連なっています。ちょっと不自然に多いのです。何かの意味でしょうか?


■棚卸のステージとしての2014年


2007年から7年続けてきたマーケティング・ワークショップ勉強会も2014年で140回を超えるところまで来ました。正直、今年は業務縮小を決めたこともあって会の継続も迷いました。マーケティング・ネタも一通りカバーしたのでちょっとモチベーション維持も辛くなってきたのも一因です。常に新しい知識や考え方を取り込むこと自体がマーケティング業務なので、終わりがない世界ではありますが、それ以前に気持ちがヘたったとも言えるかもしれませんね。


そこで!・・・・


マーケティングという単語を外して、自分が14年間やってきた仕事のノウハウをテーマに1年間やってみることにしました。「売れるビジネス・ファシリテーターになるための10回講座」です。培ってきたファシリテーション・スキルを見える化するのも副次的な目的ですけどね。上手く棚卸ができたら書籍にしようかと・・・、なんか、この行動自体がマーケティング的なので、メタ・マーケティングとも呼べるかも(苦笑)


第一回は「意見の対立を統合する訓練」でした。中級レベルというのがあればきっと必須の能力でしょう。グループワークで出てきた対立した意見を両方とも正しいと見なして、それを成立させるメタな視点を提供できる能力です。A⇔Bに見えても、Aは短期、Bは中期という設定に移行できれば、Cという長期もあり得るわけで、そこまでいけばAとBの対立は新しい軸を抽出するための貴重な体験をメンバーに提示したものと評価できるのです。


このメタ視点も複数あり得るわけで、それを可能な限り瞬時(長くても1分以内)に投げ返すスキルが求められます。対立をどちらか一方という決着でこなしていくのであれば、多数決やメンバーの中にいる上位職に一任で十分で、そもそもビジネス・ファシリテーターは誰でもできるということです。「売れる」という意味は、「欲しいけど自前ではできない」を取り除ける人なのです。


とはいえ、対立をメタ化する反射神経はすぐにはできません。自分も5年ぐらい、場数的にもかなりの数を経て身につけたものです。今回のこういった訓練は、今後の活動で意識的に場の中で取り組むモチベーションとなるだけですが、必要場数数はかなり少なくて済むはずです。


それにつけても、棚卸ステージまで来ていることは卸せる荷物があることですから、有難いことです。

02月13日

◆昨日は友人に誘われ、久々の銀座での飲み会でした。飲食チェーンのフラッグシップ店が目立ち、客引きもいやに多くて、徐々に場末化いている気がするのは、たまたまなのでしょうか。そう言えば、店舗賃貸料も吉祥寺や中目黒のほうが銀座より高くなっているという話を最近聞きました。まあ、物件数が圧倒的に違うので、平均値では比べられないでしょうけどね。そういった趨勢はあるのかも・・・


◆子供が2歳を過ぎ、近所の友達とも定期的に遊べるようになりました。そこでのお話。仲良し3人仲間は集まると一緒になって楽しそうに遊ぶのだが、そこに玩具などおもちゃや珍しい物が与えられると、途端に取り合いとなり大ゲンカとなります。そして、見かねた大人がその玩具や物を取り上げて3人だけの状態になると、何もなかったように楽しく遊び始めるのでした。なんだか大人の世界も同じような感じがするけどね。取り上げてくれる存在がいない点が致命的に異なるのかな・・・


◆拙著「マーケティングの基本」が増刷になりました。2009年から、ちょうど5年で13刷です。ひとえに、皆々様からのご支持の賜物と感謝しております。社員研修や公開セミナーでのテキストや副教材として扱ってもらっているのがロングセラーの理由のようです。そういう意味では、経営やマーケティングに関するプロの方々からの公認をいただいていることと同義と勝手に解釈させていただいております。御礼申し上げます。さてはて、どこまで長生きするのかな・・・



02月02日

2月になってしまいました。


先般、知人のCMOコンサルティングの近藤さんと食事会をしてきました。近藤さんは外資大手の飲料と老舗国内の食品会社にマーケティング担当として在籍し、現在、フリーランスで経営コンサルタントをされています。


起業してから約2年なので、小生のほうが独立したコンサルタントとしては先輩ですが、実務キャリアは圧倒的に近藤さんのほうが卓越しています。


お互いに類似した背景で今日まで至っているので、仕事の微妙な機微についても感心し合う部分が多く、楽しませてもらいました。


最初に知り合ってからほぼ15年。ゆるい縁となっています。近藤さんから、そういうのをWeak Ties と言うのを教えてもらいました。Strong Tiesは好むと好まざるとに関わらず巻き込まれていく関係(家族とか、職場とか)だからこそ、自ら大切にしないとプチプチ途切れてしまう絆なのですね。


おまけに、手繰ろうと強く引っ張ってもほどけてしまうような結び目らしく、会うタイミングも重要な要素となっているから厄介です。


それでも、必要な時にやってくる有難い存在なのです。

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