ヤスハラ・マーケティング・オフィスの近況

03月30日

3月の2週間ほどあった春休みも終わり、今週は業務全開でした。4月からも新規案件が入ってくるので、継続案件との日程調整が結構大変。GW前後が休みの余波でラッシュしそうです。


しかし、何と言っても、ご指名いただけた事実を有り難く、そして、光栄なことと肝に銘じ、これまた全開で向き合っていければと思っております。


■クライアントへの挑戦状


現在、ブランド戦略見直し作業の案件が2件。一つは大型プロジェクトであり、ひとつは事業部内のブランド担当グループとの作業です。ブランドに関してはいくつもある可能性に納得と覚悟を携える必要が有るため、基本はクライアント主体で内容を詰め、自分はファシリテーションに徹します。


とはいえ、ほっておくとあまりにも身近にいる存在であるが故に、予定調和や視野狭窄となりやすいのも事実です。間違ってはないけど、関係者の心が動く活動に行き着かないってやつです。


そんなとき、ファシリテーターの立ち位置から離れ、自分がブランドの担当者だっったらこうしますよ、といったコンサルティング視点での簡単なレポートをメンバーに配布します。完全な刺激物としてのブランド戦略案です。


通常だったら思いつかないような、かつ、弱点も赤裸々にしながらそれさえも価値である、という見立てで書きますので、クライアントの気持ちを掻き立てる挑戦状のようなものと捉えています。


ちょっとみんなに唸って欲しいんですね。そして、「じゃあ、こっちはこれだー!」といった行動を期待しているわけです。もちろん、自分の提案には何ら固執はないので、視野が広がり、議論が深まれば目的は達成であり、最終提案ができる頃にはすっかり消えてなくなっている存在です。


そんな仕事をしています。

03月21日

春休みの日々、一定時間が子育てになります。よくイクメンですね、と言われます。一応、そうですねえ、といった受け答えをしてますが、本音としては常に違和感があります。


■イクメンという表現について


イクメンは世間的には良い評価を含意しています。子育てが大変なのは周知なので、それを両親が相応に取り組むことは自然なことだからです。ただ、イクメンという名称にはイケメンやブサメンの延長にある女性視点の文脈があるので、その見立てに関しての違和感です。


自分の場合、確かに多くの時間を子育てに充てるべく、仕事より優先順位を上げる生活を志向をしています。イクメンに相応しい態度だと我ながら思います! 褒められることも気分が悪いはずもないので、「イクメンですかー照れますねー」の中に「ふっふっふ」的な部分もあるでしょう。


しかし、核となる動機はまったく違うところにあるのです。歳がいってからの子供なので、年齢的に同世代の人たちからは周回遅れのような育児期間となっています。ほとんどの友人たちの子供は社会人から高校生あたりなのです。既に、手が離れた状態ですね。


更にほとんどの友人たちが子育て、特に幼少期に対してもっと一緒にいる時間をとっておければ良かったと後悔してるのです。それは一般的に男性がかかりやすい仕事という名の魔力であったり、過去の因習のなせるわざだったりするわけですが、そんな先達の悔恨を戒めとして自分に言い聞かせているのです。きっと恐怖心がイクメン行動を支えていると思われます。


ということで、女性から見て心地の良いイクメンの字義からは随分と離れたところにいますので、額面通り受け取れないのです。

03月13日

春休みのご報告です。



まずは疲れを癒そうと、長野の別所温泉へ行って来ました。相方の実家がある上田からも近く、鎌倉時代からの古刹に囲まれた温泉郷です。宿は大正時代からの建物で、もうすぐ100年だそうです。 



木造が支える佇まいですから、東京から来る輩には軋みや隙間もまた風情と思う寛容さが求められます。時間に追われている生活を長く続けると、時間が止まることに戸惑いを覚えるのでした。かなり残念な生き方をしてますね(苦笑)。



平日昼間の露天風呂は貸切です。湯気で先がよく見えませんが、未来ばかり気に掛けて働いている者への最大のご褒美でしょう。泉質はなかなか上品で、さすが美人湯ですなあ。日本3大別格温泉、大分の別府・北海道の登別・長野の別所なのかも(今、作りました!)


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<追記>
帰りに近くにある無言館へ立ち寄りました。第二次大戦で戦没した画学生の作品展示をしている美術館、及び、歴史館です。


意図したわけでもなく、たまたま311のタイミングではありますが、2年前の出来事の風化を憂うニュースや記事を目にします。そして、もし、私たちが東日本の震災の記憶を残したいと願うのであれば、歴史を振り返る習慣を持つことこそ肝要かもしれない、そう感じながら帰ってきました。


ほとんどの人々は、太平洋戦争や、もっと先の日露戦争、近年であれば神戸の震災など、悲劇や惨事の記録を奥の方から取り出すことなく日常をやり過ごしています。それが人の性根に違いありません。


ならば、震災の記憶の風化を恐れるのではなく、そして、重い過去に向き合う心構えを強いるのでもなく、すべての歴史に意味を見出すさりげない機会だけが、すべての哀しみに時間を超えた鎮魂をもたらすのではないでしょうか。



03月05日

春休み前の仕事ラッシュで頭もフル回転です。そんな合間のコネタ、生活に彩りを与える小生の習慣の話です。


とはいえ、趣味と言えるほどではないので、あくまでも趣向ぐらいとして読んでほしいのですが、花屋に行っては旬の花を買って来ます。消えモノなので定期的に通います。


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出西窯の花器にアネモネの図


そして、もう一つは陶器でして、遠出の度に窯里を覗いてきたりします。消えないモノなので溜まる一方です。


※本日が誕生日でした。多くの方々からおめでとうのお声をかけていただき光栄です。御礼申し上げます。また涅槃ににじり寄りました(苦笑)。


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