ヤスハラ・マーケティング・オフィスの近況

08月29日

10日ぶりの近況報告です。忙しかったからねえ。


夏休みに箱根の温泉二泊三日



露天風呂で体の慰労



夕暮れにて目の保養


ゆるい夏休みでした-

08月17日

暑い日々が続きますが、いかがお過ごしでしょうか? 夏休み第一弾も終了し、徐々に稼働しております。執筆案件が多く、物書きの気分です。実際、小説家とか憧れますね~、それだけで生計を立てられるのは一握りの人でしょうけど。


【新刊のご案内】
8月に改訂版 マーケティングの基本&実践力がイチから身につく本が出ます。



お陰様で2005年からのロングセラーとなってましたが、内容をバージョンアップして新刊となることが出来ました。発刊当時、まさかここまで来れるとは思わなんだ、いや、マジで。有り難い限りです。


この本はマーケティング関連ではない職業の方々が読んでも分かることを目指した本です。工場・研究所といった生産系の人や経理・人事といった総務系の人を想定してます。


ちなみに、「マーケティングの基本」(日本実業出版)はプロ向けです。


よって、これ以上内容を簡略化するともう意味不明、ぐらいのところを狙って編集されています。そう!、「マーケティング界の池上彰」を目指しているのです・・・嘘(笑)。


書き手の末席に座らせてもらえてることに深く感謝しております。

08月10日

お盆休みに突入。いきなり子供が熱(それも生後最初のやつ)を出し、長野の相方実家ツアー温泉旅付きの実施はあっさり延期となりました。ありがちですなあ(苦笑)。


ということで、自宅にこもります。疲れもたまってたので、それもそれでよいかなと切り替えます。思想書やら哲学書やら心理学書やら、厚めで硬い本を齧っていくことにしました。


2012年の上半期は業務も私生活も多忙でした。2013年をどうするかそろそろ考えないといけません。9月以降には新たなスケジュールが入ってきてしまうからです。


大きく人生の舵を取るには、大きい動きがいるよなあ、と考え、2013年はとりあえず時間スペースを作ります。3月、9月はそれぞれ一ヶ月の休業とします。全社総意で決定!


 昨年の育休も何とかなったので何とかなるでしょう。何とかならなくても、それが何とかなった新しい形式として受け入れましょう。

08月01日

8月になってしまいました。暑い日々が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。弊社はお盆前で業務が混んでおります。会社としては有り難い状況ですが、個人としては厳しい日々ですなあ。


そんな近況も、来週後半からはお盆の閑散期ということで第一次の夏休みとなっています。第二次は月末です。ちなみに、第三次は9月後半に予定しています。この辺りも一人だけの会社らしいところだね。


経営視点で考える原子力発電【その2】撤退障壁


撤退障壁とは、あるビジネスをやめようと思ったとき、やめるのに多大なコストがかかり、撤退が難しくなる状態です。どんなビジネスもただでやめることはできません。


売れない商品を終売しようとしても、仕掛品や契約済みの原料を廃棄する費用や生産ラインで雇用した人々に退職してもらう費用など、売れない赤字商品に追い打ちをかけるように損がのしかかってきます。えらいこっちゃです。


タダでやめれるような仕事は自宅で細々とやっている個人事務所ぐらいです。撤退自慢っす!(笑)。


原発はこの撤退障壁が極限に高いビジネスです。どう見ても横綱格でしょうなあ。「やめる」の一言に対して「どうするんだ!この設備は!」、というシャレにならないほど大変な商売なのです。


稼動しているときはこの退出のコストは気にしなくていいので、なかなか良いビジネスに見えます。(見えない?) しかし、やめたら至るところから請求書が飛んできて首が回らなくなるわけです。それも百年単位の長さで続きます。


ちなみに、戦国時代では軍を撤退する時の最後尾の部隊を「しんがり」と呼び、上手く勤めあげるのが有能な武将の証とされたそうです。それは追手と戦いながら逃げ切ることが非常に難度が高いからです。ご参考までに。


撤退障壁の高いビジネスをやめるのには相当な労力が要ります。障壁の高さにまさるエネルギーが必須となります。原発を廃炉にしても、それを延々と管理しなければいけないのです。


飲食店が居抜きで入ってくれるようなやわい代物とは訳が違います。やるのにも労力は必要ですが、きっとやめるのはその何倍もの労力がかかるでしょう。


ちなみに、知り合いの離婚経験者達は異口同音に「離婚にはエネルギーが要る。結婚の3倍は必要だ」と言っていましたねえ、ご参考までに。


さて、厄介なのは止め方です。福島の事故は「とりかえしのつかない」事故ですが、巨大な撤退障壁があると、人は何とか「とりかえす」方向にむきやすくなります。誰もがその未来に続く遠大な負債を引き受けられないからです。


本来の顧客ニーズからの必要性ではなく、撤退回避を目的に止めることを先送りするということは、次の「とりかえしのつかない」事態を待っているようにも見えます。


これに近い事例が、超音速旅客機コンコルドの終焉ですね。


イギリス・フランスの国策事業でした。「より速く」が重要だと判断した開発自体の戦略ミスはあったにせよ、商業的に失敗が明らかな後も全面的に止めるキッカケを見つけられず、最終的には、墜落事故が起きたらあっさり全機退役という段取りとなってしまいました。


事故の原因はタイヤだそうですから、超音速機の技術とは遠い部分が悲しさを増幅させますなあ。利害関係者は「とりかえせる」と思って運航を引っ張っていたのかも知れません、それとも、「とりかえすあてはないけど、とりかえせないとは言えない」だったのかも知れません。原発の行く末を予感させます。


ちなみに、撤退を決定づけた2000年のコンコルドの墜落事故では113名の方が亡くなりました。数字が意味深ですが、これもご参考までに。

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