ヤスハラ・マーケティング・オフィスの近況

07月26日

台風の影響で、社内セミナー(3時ー7時)が延期です。
本人も帰宅を心配してたので、お互いほっとしたといったころでしょうか。
土曜日の地震でも交通マヒでしたからね。


長々読み続けていた本を読了。
マイナーで、分厚くて、ちと値段の高い、でも、考えさせてくれる本でした。
読みを止め、考えを巡らすたびに付箋を貼りながら行間を進んで行くので、付箋いっぱいの本は「自分にとっての良書」と評価してます。
久々の付箋エノキダケ状態。


「入門から応用へ 行動科学の展開」(生産性出版)


「消費者行動論」とかを教えることがあるので、それならもっと原型の「行動論」はどうなんだろうか、そう思って読み始めましたが、コーチングやリーダーシップなど応用範囲は広そうです。
かなりロングセラーなところが「ああ、こういう本が細々とは言え支持されてるんだなあ」という好感も与えてくれました。

07月12日

住宅会社での施主となった顧客へのデプス・インタビュー、化粧品会社での新製品アイデア会議のファッシリテイター、食品会社での社内セミナーにてTV-CFをマーケティング要素に分解するワークショップなどなど・・・、月曜日からバラエティに飛んだ世界を駆け抜けています。


その合間を縫ってインテグラル心理学の勉強会に参加したりネットワーク理論の本などに目配せすることで、何とかインプットの多様性も保つように努力してるつもりです。
つもり・・・・というところが、いかにも弱いですな。(苦笑)


■二極分化から読み取れる過去

日本人の所得の二極分化が顕在化していますが、これをネットワーク理論で説明すると、「べき乗の分布」になるそうです。
※ゼロ目盛り近くが最も人数が多くて、所得が高くなるにつれ、グラフがなだらかになる形です。


金持ちは、より金持ちになるという数学的な実証なのです。では、「べき乗分布」になるその前はどんな形だったかというと、「釣り鐘分布」という俗に言う正規分布に近い図形で、山型になっている中央が中産階級にあたるものです。


この変化は、それだけ一億総中流の山頂部分が削れて、多くの人たちが所得の低い左のほうへ、一部が高い右のほうへ移行しつつあることを意味します。
ネットワーク理論で行くと個人と個人の関係が増える社会になればなるほど、所得格差が開いていくそうで、今、まさにWEBの影響や終身雇用崩壊による労働流動化などがネットワーク化し、所得の二極分化を加速させています。


面白いのは、過去はどうだったかと言うことです。
その「釣り鐘型」ワールドが示す、全員中流の所得分布は非ネットワーク社会だったからできた、ということになります
非ネットワークは一般の言葉で言うとランダムです。
つまり、その考えに従えば、つい10年前まで日本はランダム社会でした。


「いい会社に入れば」「いい大学に入れば」「いい男(3高?)をつかまえれば」といった緩い括りでの競争は、サイコロを振っていることと変わらなかったということかもしれません。
「わが社」対「わが社」の粗い単位の勝ち負けは適度なバラツキを作ってくれるシェイカーのようなものでしょうか。


いずれにせよ、その区分はかなりワイドなので、結果、個人ベースでのランダムな所得分布ができあがり、総中流を実現させたわけです。
その中にどっぷりいた自分としては、まさか、一時でも信じていた社会的な価値観の基軸が双六的生き方だったとは・・・・、と軽いショックを受けています。


まさに順番にルーレットを回し、同じ盤の上で一喜一憂する「人生ゲーム」リアル版だったということですね。
個人、個人のつながりで動き始めるネットワーク社会で、人はこれからサイコロの代わりに何を振り続けるのでしょうか?

07月07日

7月7日
ヤスハラ・マーケティング・オフィス創業記念日です。


世界は相変わらず悲惨で、その上に成り立っている営利団体(個人事務所ですけど)の平穏なんぞ、果たして喜びにカウントしていいものかどうか、などと立ち止まってしまいそうですが、だからこそ多くの人々のお陰である現実に感謝できる時を惜しんで感謝すべきであるとも思えたりします。


有り体な言い回しで恐縮ですが、すべての方々に深く御礼申し上げます。

07月01日

7月1日金曜日
ヤスハラ・マーケティング・オフィスになって丸4年を迎えます。
個人として独立してから5年半ちょっとです。


平素、皆々様には大変お世話になっております。
特に長いお付き合いをさせていただいているクライアント様には、いくつもの不手際やご迷惑があったにも関わらず、大目に見ていただき続けたことに深く感謝している次第です。
お客様の支持があってのビジネスですので、こうやって5年間もやって来れたこと自体が自分にとって生きる自信ともなっています。


今後ともよろしくお願いします。


雨の日の内勤日、メインオフィスにて

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