ヤスハラ・マーケティング・オフィスの近況

09月26日

【第29回マーケティング・ワークショップ研究会】のご報告


9月24日にマーケティング・ワークショップ研究会、平日セッションが実施されました。今回もテーマは「関与度の低いカテゴリーでの商品コンセプト開発のためのデプス・インタビューの手法の研究」ですが、Ver.2ということで前回発見したものを紹介したうえでのワークショップです。


この2回で抽出したものを煮詰めると、「関与度の低いカテゴリーを関与度の高い何かにする一連の行為」ということに行き着きます。つまり、「被験者本人が内面探索を自主的に行う状況に持っていくためにできることは何か?」ということですね。


参加者は12名で、終了後は四半期ごとの懇親会が近所の居酒屋(ただし、お洒落でエイヒレがあることが条件)にて執り行われました。ううむ、深夜まで盛り上がってしまいました。


さて、マーケティング・ワークショップ研究会も次回が30回目ということになりました。これも事務局の方々、参加者の皆様あっての回数です。深く御礼申し上げます。今後ともよろしくお願い致します。 

09月23日

昨日は・・・
或る企業のマーケティング・リサーチ研修のテキストを作成、或る商品カテゴリーの市場規模推定のための作業準備、或る商品ブランド・ロイヤリティを定性調査するときのユーザーのスクリーニング条件を抽出する作業、などなどしていました。馬肥ゆる秋、調査方面に強い相関のある仕事が中心になるということかな?


■一人の実力と集団の結果との相関
朝にライブで放送されているアメリカ大リーグもペナントレースの佳境に入っています。個人と組織の間合いに、ふと考えさせられるのもこの時期です。


・マリナーズのイチローは凄い記録を作りました・・・
でも、チームは断トツの最下位です。


・カブスの福留はここへ来て絶不調でスタメン落ちの危機です・・・
でも、チームは早々と地区優勝決定です。


・レイズの岩村は弱小チームだったのでレギュラーを掴めました・・・
でも、初プレーオフ出場の欠かせぬ功労者です。


個人の活躍と組織の成果が一致するには運も必要ですが、ここの因果関係には深みを感じます。きっと、リーマン・ブラザーズにも優秀な人材がいたでしょう。三笠フーズでさえいたかもしれません。組織が崩壊する時には瓦礫や砂ぼこりに隠れて、それらしき人物はさも最初から存在しなかったかのようです。


空しいと見るか、定めと読むかは本人に聞くしかありません。
さてはて、ドン・キホーテと見立てるか、塞翁が馬と吟ずるか・・・


09月19日

銀座へ行く機会があったのでH&Mへ。入店まで二時間待ちだそうです。やりますなあ。20年前、デンマークのコペンハーゲンにあったH&Mでコートを買ったことがあります。こんなに混んでなかったです(笑)。でも、このチェーンはいつか世界的なブランドになって日本にやってくるだろうという予感はありました(嘘)。


ポケモンの直営ショップであるポケモンセンター東京が以前あった東京駅・八重洲から浜松町に移転しましたね。新幹線帰りオトーサンから、飛行機利用オトーサンに狙いを変更したようです。ポケモンセンターも主要都市は抑えたので、地方都市と羽田の間を埋めていこうという方針でしょうか?新幹線だと乗車前のビールやら弁当やらに集中してしまうから、その結果、客単価も変わるのかな(笑)。


タミヤ・プラモデル・ファクトリーが新橋、それもディープ新橋エリアに出店しました。家に帰りたくない流浪の中年サラリーマンの心わしづかみ?の場所選定です。おまけにほろ酔いのところを襲うというのは新しい形のオヤジ狩りですね(笑)。

09月16日

9月の夏休み、まだら模様ですが、名目上は継続中です。
こもって内勤作業に充てています。執筆がメイン・ディッシュですが、それに続き、クライアントのブランド・ブック作成もあります。前者は相変わらずの七転八倒遅筆の悶え添えです。そこいくと後者は優雅なドルチェに見えますね。まあ、本職はマーケティング・パティシエということで・・・(苦笑)


ブランド・ブックは或る商品ブランドを定義・明文化するためのフレームとして造ります。コンサルティングのための案内図となり、クライアント中心での埋め込み作業によって完成を目指す段取りです。知恵を注ぎ込む成果物ですから、「ブランド整理をするとここまで戦略が明確になる」という証左になります。現時点で荒れ放題のシンボル系に関しても、深く考え抜くことで顧客にとっての意味を整地する予定です。

09月08日

そういえば・・・、報告が遅れていました。


【第28回マーケティング・ワークショップ研究会】のご報告


8月30日にマーケティング・ワークショップ研究会、土曜日セッションが実施されました。9月実施予定分を弊社夏休みなどの関係から急遽8月末に繰り上げさせていただいたため、開催そのものが危ぶまれました。
最低遂行人数4名以上で募集をかけたところ、予約4名・当日3名ということで収まりました。
ご参加いただいた有志の方々には深く御礼申し上げます。


今回のテーマは「関与度の低いカテゴリーでの商品コンセプト開発のためのデプス・インタビューの手法の研究」です、って・・・長いですなあ。
それほどマニアックと言えますが、関与度低いカテゴリーでの商品開発担当者であれば垂涎の的ではないかと、って・・・範囲狭すぎですか?(笑)。


自分も入って4名がカテゴリー・テーマを決めます。関心は低いが利用頻度が高いもの、という選択基準です。
・ティッシュペーパー
・トイレットペーパー
・キッチン洗剤
・歯ブラシ
そして、それぞれ選択者がヒアリングされる被験者になります。同時に、他のメンバーがインタビュアーになって新商品開発のヒントを引出すわけです。


今回は非常に重要なポイントが発見されました。それはカテゴリー属性から出発して、被験者の生活においてこだわっている部分に出くわすことがカギとなりそうだということです。つまり、見渡すところ砂漠の地表から穴を掘って金の鉱脈に出くわす作業をどのようにすればいいかという問題にもそれなりの手筋があるということなのです。


・ティッシュペーパーのケース
→なぜこの人は、ティッシュペーパーカバーに固執しているのか?


・トイレットペーパーのケース
→なぜこの人は、シングルとダブルをオケージョンによって使い分けるのか?


・キッチン洗剤のケース
→なぜこの人は、汚れの中でも油汚れが特に気になるのか?


・歯ブラシのケース
→なぜこの人は、洗面所の風景とのマッチングに思い入れがあるのか?


それぞれの展開で響いてきた鉱脈探索音です。
これが展開点になって新製品のニーズが抽出できました。


手段を客観化できたので、とても有意義な研究会でした。この人数でも随分とポータブルな知恵にノウハウを圧縮できましたからね。ラッキーだったのは参加者のうち2名がリサーチに詳しい人たちだったということもあります。いづれにせよ、有志の心意気に少しは応えられたのではないかとホッとしております。
次回の平日セッションでも実施します。


※追伸:定例昼食会ギブアップのご報告
この前日、8/29金曜日が東京豪雨の夜でして、深夜タクシーも当然のように捕まらず、結局、知人との飲み会の居酒屋から出られなくなり、必然、呑みすぎ、二日酔いという顛末です。
えー、よって、昼食会参加できませんでした・・・研究会に使うエネルギーで一杯一杯でした・・・ご容赦下さい。

09月04日

遅い夏休みを少しだけとらせてもらいました。
青森の奥入瀬へ温泉旅です。


羽田から青森空港→八甲田山奥入瀬渓流十和田湖など周辺十和田現代美術館→八戸から新幹線で帰京、という二泊三日レンタカーでの着流し車旅となりました。現地でのガイド付き奥入瀬散策ツアーは半月ぶりの快晴とのことで、いつもながらの晴れ男振りです。



静森はブナの葉で陽光を透かし、清流は岩が砕く水に装う世界です。
一生に愛でる木々の緑に上限があるとすれば、そのほとんどをここ数日でまかなったと申せましょう。いきなり世知辛い生活に戻るのは危険なので、今年話題の現代美術館を〆にしました。

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