ヤスハラ・マーケティング・オフィスの近況

01月30日

まずは業務連絡です。「流れ星、惑星と化す」以上です(笑)。


一月も最終週となりました。今月の中心が大きな書き物の仕事だったせいもあって、山道を乗り越えた達成感と開放感の両方で今日を迎えています。新年会も例年より多かったせいか、活動的な一か月でした。来週からは二月の仕事の準備へ移っていきます。


■過剰調査と過少分析
消費者調査の場面で痛感するのは、リサーチを沢山している会社ほど分析に時間と労力を割いていない傾向があるということです。
消費者調査はマーケティングの静脈にあたるものです。活動そのものが動脈として市場に運ばれた結果、どのような反応が返ってきているのかを循環させる役割です。


大手の消費財会社ではリサーチ予算も大きく、専任の部門もあったりします。しかし、調査の数量に比べて、そこからの意味の抽出が少ないのが気になります。


自分が会社員時代だったころもそういう傾向があったのですが、調査での発見が少ないとますます調査本数を増やすというサイクルで、意味を考える機会を阻害してしまうという流れです。


結局、普段から消費者に会って、ニュアンスを読み取る労力を惜しんで、レポートやら報告会で済まそうという態度ではマーケティングはおぼつかないということだと思っています。


たとえば、マーケティング部門のメンバーが一か月に最低一人(自分の周囲の人々でOK)に対して生活者ー消費者ー顧客それぞれの視点でヒアリングしてくる物理的な習慣などを持つ、といったことが重要だと信じています。


そういう経験はマーケティング・ウオーミング・アップになります。毛細血管に血が通っていると意味抽出の勘所が鍛えられて、少ない調査本数でもマーケティングに活用できる深いキー・ファインディングスを見つけやすくなるのです。

01月27日

昨日は以前マーケティング・ワークショップ研究会に参加していただいたGさんがベトナムから一時帰国されたので、緊急懇親会がありました!


ベトナムの現地営業部隊に関わっているせいか話がリアルなので面白く拝聴させていただきました。ホーチミン行ってみたいですね。将来はベトナムと日本、もしかしたら東アジアを括ったビジネスを起業されるかもしれません。その時は一声おかけください。手弁当で駆けつけます!


********************************
■セミナーのお知らせ
JMA「図解でよく分かるマーケティング実務入門セミナー」が2月17日(火)~2月18日(水)が予定されています。
ご興味のある方は、ご検討ください。
********************************

01月21日

今回の経済状況の影響が周囲にもヒタヒタと来ています。波及していく業種の順序を見ていると昔習った産業連関表を思い出します。ちなみに、これもアメリカ生まれでした。


大きな津波に例えるなら、日本の輸出産業は海寄りの市町村のようです。遠くアメリカの東海岸から押し寄せた津波で海岸沿いの人々が大打撃を受けています。今のところ、内陸部の人々は助かっていますが、津波の被害は国全体への被害として徐々に山間部の人々にも影響が及ぶことでしょう。


弊社は仕事柄、山側の町に出向くことが多いのですが、まあ行商人のようなものですから、荷物が海水に浸かって駄目にでもならない限り、風の向きに従ってただただ歩き続けるだけの存在なのです(笑)。


【第36回マーケティング・ワークショップ研究会のご報告】


土曜日セッションが実施されました。参加者は7名です。ありがとうございます。
メンバー数名が失業中というレアな状況でした。しかし、不思議と明るい雰囲気の中、インストア・プロモーションのワークショップVer.2を実施させていただけたのは、このようなマイナーなコミュニティでもいくらかは気が晴れることに貢献できたからなのかも知れません。
次回も是非、ご参加ください!

01月16日

今週末から月内一杯は業務立て込んでおりまして、かなり、キツメですが、こここそが力量の見せ場と腹をくくっております。


【第35回マーケティング・ワークショップ研究会のご報告】


1月14日はマーケティング・ワークショップ研究会平日セッションでした。参加者は13名です。ご参加、御礼申し上げます。
メンバーも新たに加わり、2009年度のスタートとなりました。


今回は店内セールス・プロモーションの研究ということで、近所のスーパーマーケットでフィールドワークも実施しました。寒いので、これは真冬はいかんですね。ちと反省してますが、内容的には意味深かったと思っています。こんな感じで今年は行きます!


17日は土曜セションで、今回抽出したワークショップの改良点を加えて進行しますので、ご参加予定の皆様ご期待ください。では、よろしくお願いします。

01月10日

1月も中旬になってしまいました。
一年の24分の1経過です。今年は大きな単発目標と小さな習慣目標を設定しています。大きな目標は人に言うのもはばかれるような大言壮語ギリギリのものもありますけど(笑)。


・大きな目標
テーマは「天井を引き上げる」となっています。10年目を迎えた2009年ですが、お蔭様でそこそこ足元が固まってきた感じがします。こういったぬかるみの昨今では有難い限りです。こういった時こそ、天井の高さを気にしてみようと思っているのです。なぜかというと・・・


安定維持→空気滞留→大気汚染:ほっておくと起こってしまう現象
天井工事→空間拡張→新風流入:意図的にしないと導けない現象


・小さな目標
心理学勉強会で教えてもらった区分けにしたがって、ボディ(体)-マインド(心)-ソウル(魂)、それぞれに小テーマ(今年は各2つで計6テーマ)を決め、数値目標を設定してみました。こういったものを扱う場合、まずは回数です。クリティカル・マスですね。


ボディ:運動、旅行の数値目標.
マインド:読書、学習の数値目標
ソウル:美術、芸能の数値目標


現時点では、習慣目標は年間予定の24分の1を達成しています、・・・って、ここでの脱落は致命的ですよね。


さて、一方の大きな単発目標はこれから入れ込んでいかねばならないので、年間計画書を作ります。こうやって大袈裟に企画し、問わず語りに宣言するのも、自分に「そこ!、一歩前に出ろ!」の指示です。キビシイっすね(笑)。

01月06日

徐々に仕事モードです。
毎年2月が多忙になるので、今月中に対処すべきものもあり、気忙しさが先行しそうです。


■「はたして、我々は豊かになっているのか?」論
昔に比べて本当に豊かになっているのか、というのはいつの時代でも語られる話のようです。あまり触れたくない部分ではありますが、実は物理的には確実に豊かになっていますが、心理的な豊かさは何ら変わってないのです。むしろ、変わることはないのです。


なぜかと申しますと、経済成長そのものの根源にはニーズの発掘があるからです。潜在ニーズを見つけて、最適なシーズを活用し、魅力ある商品で充足していくというのがその原理なのです。


えー、ニーズが発見されるということは「必要だ・・・今、それがない状態だ・・・利用したい・・・利用できた・・・満足」という工程なので、この「必要なのに私にはない!」という状況は確実に存在するようになっているからです。歯切れの悪い理由もここにあります(笑)。


こうなると俄然、マーケティングは悪者ですね。それでコンサルティングを標榜する輩は悪の使いということに・・・、まあ、もうちょっと話を聞いてください。ある意味、その通りかも知れませんが、本質はもっともっと貴殿の近くにあるのです。


ということで、リファレンスに「マーケティング倫理についての視点」なるものをアップしました。久々です。一年ぶりでした。今年は充実させます!

01月03日

【マーケティング・ワークショップ研究会】
2009年度新規会員募集のお知らせ


2009年は研究会の三年目になります。ここまで継続できたのも有志の方々の積極的な参加があってこそでした。御礼申し上げます。
さて、今期も新規募集を実施しようと思います。人数的な制約があるため、参加条件を付加させていただいておりますが、志ある方はご検討ください。



■2009年の新規参加メンバーを募集
月二回の開催で、平日一回・土曜一回のどちらかに参加していただく仕組みです。


■マーケティング・ワークショップ研究会の目的
こんな研究会を意図しています。マーケティング知識は本を読めば分かる。実務スキルは仕事をこなしていけば身につく。では、この知識とスキルはいつ一体になるのでしょうか。


そういう問題意識を持ってコンサルティングをしてきましたが、その一つの有効な手法としてワークショップという形式があります。読書会やパネラー形式では習得が難しいマーケティングの知識やスキルを誰もがもっと身近に使えるようになること、そして、そのための多様なメニューを用意することをこの研究会は狙っています。


■過去に実施してきた主な領域
マーケティング・リサーチ手法、パッケージ・デザイン開発、ブランド・シンボル開発など、マーケティング実務での情報入手系+情報発信系の両方がメインです。その他、リクエストに沿って実施します。
今期はSP案開発手法、Webプロモーション手法、定量調査の分析手順、などもグループワークで研究します。


■マーケティング・ワークショップ研究会の運営形式
(1)メンバーについて:
主催は安原(ヤスハラ・マーケティング・オフィス)です。参加者としてお声をおかけしている人たちは、ヤスハラ・マーケティング・オフィスの業務関連でお付き合いのある外部スタッフの方々。安原が講師を勤める公開セミナーの過去参加者、クライアント先の有志の方々です。
現在は20代ー30代の方々中心に男女ほぼ半々の構成となっています。


(2)時間/場所について:
土曜セッション:月一回 土曜日 11:00-13:00 
平日セッション:月一回、水曜日または木曜日、19:30-21:30 
場所:渋谷 


(3)年間日程について (仮設定ですので変更があり得ます)
毎月のワークショップ・テーマは同じです。どちらかのセッションが先に実施し、そこで吸収されたヒントはもう一方のセッションにバージョン・アップされた形で反映される仕組みとなっています。
従って、どちらか参加すればテーマをカバーできます。ただし、個人的に深めたいテーマがある場合は両方参加もOKです。


【平日セッション】
1月14日水曜
2月19日木曜
3月18日水曜
4月9日木曜
5月13日水曜
6月25日木曜
7月15日水曜
8月13日木曜
9月19日木曜
10月14日水曜
11月18日水曜
12月16日水曜


【土曜セッション】
1月17日
2月21日
3月14日
4月18日
5月23日
6月13日
7月11日
8月22日
9月26日
10月17日
11月14日
12月12日


(4)費用について:
・参加費:本来、無料でもいいのですが、やはり、会が軽くなる恐れがありますので、一回千円(参加ごと)に設定しています。
※終了後、懇親会を予定している会もありますが、これはワリカンです。


・会員登録費:メンバー用のカードを発行します。ここでの経費一式として、登録時のみ千円(初回)をお願いしています。


■参加希望の方へ(参加者の条件について)
・物理的に人数の制約があるため、セミ・クローズドにしています。よって、弊社のクライアント先(過去も含め)、弊社の取引先、安原が講師を務めるオープンセミナー出席者に限定させていただきます。


・ワークショップのためのフォーマットなどは主催者が準備しますので、メンバーが用意するものは原則ありません。ですから、マーケティングの経験年数や知識は問いません。むしろ、探究心&向上心を求めます。


・一回の参加人数が20名上限と考えております。継続希望のメンバー優先を取っていますので、若干名の募集となっています。何卒、ご理解ください。


・参加は平日か土曜のどちらかセッションに所属してもらいますが、事前に申し出てもらえれば他のセッションへの振り替えもOKです。


・有志の方はヤスハラ・マーケティング・オフィスへメールをいただければと思います。また、小生のセミナー出席者の方は参加したセミナー名と年月もお願いします。

01月01日


2009年の1月1日となりました。2008年の暮にいろいろな人々や出来事に出会ったせいか、思いのほか愚考をめぐらす新年となりました。こういうご時世だと人間の奥行が際立ちますね。

いずれにせよ、本年は創業10年目となります。まさか、ここまでこの業種・業態・生業・生き様を全うするとは思いも寄りませんでした。有難いことです。


今年は10周年を言い訳に、多彩にして雑多なチャレンジに時間を割く所存です。そこには多くの人々を巻き込むことが含まれるでしょうし、故に、それをチャレンジと呼ぶのだと思っています。
有り体ながら、本年もよろしくお願い致します。


※一富士ということで、箱根からの富士山風景

ページのTOPへ戻る