ヤスハラ・マーケティング・オフィスの近況

10月25日

昨日からの二泊三日研修で講師終了後、夕方、東京某所のクライアント先へ行き、コンサルティング。その後、夜、渋谷オフィスへ寄り、来週のコンサルティング案件を事前打ち合わせ。その合間に、新規の調査案件発生のため、リサーチャーとやりとり。


毎週一日内勤日を確保しようと努めていますが、何のことはない祭日がそこにあたっているだけだったりします。どうりできれいに枠が残っていると思いました。多忙自慢は決して本意ではありません。人生のバランスを取るために意思決定が瞬時に行える職業形態を選んだのはずなのです。


さて本来自慢したいのは、11月後半の10日ほどの秋休みです。いいのか、そんな休み取って、と攻められても取ります・・・、誰も言いませんけどね。そうです。春夏秋冬に休みを取るライフ・モデルを目指すのです。(※目指す=外部環境を考慮せず、内部環境与件のみで将来の行動を仮決定すること)


春休み:ゴールデンウイーク+前後で10日程度
夏休み第一波:お盆+前後で10日程度
夏休み第二波:9月に3週間
秋休み:11月に10日程度
冬休み:正月を挟み前後約3週間


とりあえず、そう思うことで今日の仕事へ入れ込みます。

10月20日

東急目黒線に急行が走り始めてほぼ一ヶ月です。
最寄り駅は各駅停車のみです。急行運行への感想はというと・・・いいです!


なぜかというと、空いている各駅停車に乗れるから!(笑)朝9時台の利用が多いのですが、今までは微妙に混んでいました。ちと時間はかかっても3分程度の違いですから、ガラガラになってくれるほうが有難いです。


抜き去られることの喜び


マーケティング・プロフェッショナル・コースの講義最終日でした。
あとは発表会のみですから責任範囲は終了しました。


参加者全員と個人面談を行い、今持っている仕事でのマーケティングに関する質問などをやり取りするカリキュラムを完遂しました。これが、かなり疲れます。たぶん、完全なダイアローグというのがエネルギー消費も高めにするのだと思います。実質最終日なので、その後、東京タワーの下で有志一同と打ち上げ。


お疲れ様でした・・・といいながら参加者は地獄の発表準備が待っています。こちらはゴール地点でテープを張ってお待ちします。


◆合間を見つけては読書です。
ビジネス書は仕事として書類に目を通すノリですから、ここでの読書とは異なるものです。人から薦められ「自己組織化する宇宙」を読んでいます。


そこでは「ゆらぎ」が成長のキーワードになっていて、なぜか、最近はこの「ゆらぎ」を感じていますから、成長の途上なのかと強引に納得してみたりします。この「ゆらぎ」は葛藤でも、焦燥でも、躍動でもない、自由と安定の間にある湧き上がる何かです。


go with the flow

10月14日

管理職向け研修が、2クライアントで、計3日ありました。そして、土曜日は定例の心理学勉強会でしたが、ここでもテーマは企業リーダーの心理的な成長でした。偶然とは言え、4日連続の「管理職を考える日々」となりました。


■管理職のメンタリティ


管理職が対象になるとき、気をつけるべき障害がいくつかあります。


障害1:「管理職になっている自分」に対して、過去の実績が貢献しているから今があると考えている。つまり、いきなり現状否定は「あなたの過去の実績は幻想だった」といった受け方をしがち


障害2:「管理職になっている自分」を実現させたのは経営陣である。よって、経営陣こそが決定権を持っている。よって、会社の危機を救えるのは経営陣なので、自分はその決定を受けてから努力すべき、といった発想をしがち


お陰様で、こういう前提を和らげるための工夫もいくつか身につけてきました。


「現状を一旦肯定してあげる」:
今までの努力があるから、こうやって次の手を考える余裕を持てたということです。


「危機感を自分に置き換えてもらう」:
残りの会社人生は何年あるか数えてください。その残された時間で、やってみたいことを思い描いてください。では、その限られた時間にやりたいことが出来る会社にしましょう。


幸いにも、今回はいずれの研修もモチベーション高く、このような対応も不必要で、前向きな雰囲気で終えることが出来ました。それにしても、微妙な精神状態に両足を踏ん張らねばならぬ管理職の状況がよく分かる話ですね。

10月09日

マーケティング革新フォーラム(JMA主催)でコーディネーターをさせていただきました。テーマは「健康市場での商品開発」。


今回は、大正製薬のリビタ事業推進グループリーダーの真沢氏からリビタ・ブランド立ち上げを、キャドバリーの取締役統括本部長の岩下氏からリカルデントについてお話を伺いました。ご両名ともマーケティング知識のみならず、行動が鋭いので、話の中身に臨場感があり、ものすごく勉強になりました!


仕事でありながら、これだけ収穫のある機会に参加させていただき、深く感謝しております。


■健康市場を考える


高齢化が与える市場インパクトの代名詞として健康市場は捉えられています。クライアントからの要請にも必ず入るようになってきています。しかし、健康市場はそれほど単純なマーケットではありません。


たとえば、健康食品を見てみましょう。コエンザイムQ10のような機能付加の商品を求める人と、無農薬でピュアな食品を求める人では180度異なります。いずれも健康志向を持っていますが、志向の矛先が逆方向です。また、自分で情報を集める人とTV番組で煽られる人など、多岐に渡ります。


もうちょっと正確に言うと、健康を考えてない人はいないので、健康市場とは全ての人のことを指していて、何ら区分されたものではないのです。「健康市場は・・・」=「日本全体の市場は・・・」、な訳ですね。


となると、どのようにセグメンテーションでき、全体地図を書けるか、このあたりが重要な入り口になります。いくつかの筋目が存在するので、コーディネーターとして自分なりの意見を披露させていただきました。お二人のパネラーから多大なヒントをいただいたので、地図の精度も上がりそうです。


ここに具申したいところですが、参加者の方々に失礼になりますので、やはり、控えようと思います。

10月05日

今月は内勤日を毎週一日確保していましたので、計画上は順調なはずなのですが、急遽、二件の新規業務(企画サポートとリサーチ案件)が発生してしまい、その影響が第一週から出ています。


在庫調整が効かない仕事ですから、打ち合わせなどは当然のごとく残り平日4日の夜に組み込まれていきます。7時、8時スタートなどです。厳しい十月になりそうですが、お声をお掛けいただけるうちが華ですので、何とか期待以上の答えを出していこうと思います。


■サービス業の要諦


コンサルタントを6年以上もやらせていただくと、クライアントの業種業界も自ずと多岐に渡っていきます。俗に言う第三次産業も当然のごとく含まれてきます。


サービスを生業にする企業に呼ばれる時、マーケティングの仕組みや具体的な活動案策定のサポートなどに従事するのですが、意外と盲点なのはバック・ヤードの仕組みです。メーカーで言えば物を作る生産部門にあたります。しかし、一般的に人的依存度が高いため、足りなければ雇えばいいという発想で済ませることが多く、メーカーのようなきめ細かさが少ない気がします。


もちろん、こちらは顧客の想定・発見・接点開拓・関係強化という手順を元に売上に貢献するよう腐心します。ところが、狙い通り規模が大きくなっても、単純に人も増えていくというパターンではいつまでたっても利益率が上がりません。


それどころか、大きくなってからの需給バランスの乱れは、人を辞めさせるわけにもいかず、そのまま収益インパクトになって帰ってきてしまうのです。メーカーなら変動費(原材料等)として調整できるものが、サービス業では固定費(人件費等)に移ってしまう構造だからです。


さて、こういう業種ではバックヤードの仕組みも含めたマーケティング計画が求められます。対応策はいくつかあります。


・規模が評判を生み価格交渉力を高められるようにする。
・バックヤードを分割してアウトソーシングできるようにする。
・より付加価値が高く利益率の高いメニューへリピーターを誘導できるようにする。


最近、規模が大きくなるにつれ貧乏リスクの高まる会社からの相談が多いのは、「でかくなれば何とかなる!」という「どんぶり勘定の心版、どんぶり感情」への危機意識がそうさせるからではないでしょうか。ちなみに、ヤスハラ・マーケティング・オフィスも典型的なサービス業です。


ここでの仕組みはいたって簡単です。


・最大利益率の規模にする・・・つまり、「個人で運営すること」、これを仕組みとしています。

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