ヤスハラ・マーケティング・オフィスの近況

05月27日

懸案だった二台目の車が実稼働し始めました。



■「絆」と「評判」が、車を買うことにどう影響するか?


松本に引っ越して4か月。この間に2台の車を購入するに至りました。その購買行動を「絆」と「評判」で描いてみましょう。


・一台目:トヨタのアクア・・・「絆」の影響を見る


移住が決定した2014年の暮れから自動車の購入を検討していました。とはいえ、今までにまったく自動車とは縁がなかった生活でしたから、どこでどうやって買うの?といった状態でした。アフターケアも考えると、やはりここは新たな地元となる松本での購入が良いという判断になりますね。そこで、遠縁からお付き合いのあるカーディーラーさんを紹介してもらうことにしたのです。


人の縁を手繰ることが不慣れな土地での暮らしを支えてくれそうという思いもありました。大胆にも購入はメールのやりとりだけ。「絆」だけで車種を決めたことになります。メールの回数も5,6回というあっさりしたものです。ちょうどマイナーチェンジ前の在庫車のみということもあって、自動的に選択肢が狭まれたために必要以上に悩む時間を減らしてくれたのでした。


もちろん、既存顧客の「絆」が生むメリットはトヨタ側にもあります。少ない営業活動は新規顧客獲得コストが無茶苦茶低くなったことを意味します。


・二台目:スズキのハスラー・・・「評判」の影響を見る


当初は二台目はなくても生けるかなと目論んでいましたが、冬場という季節の問題、子育てという家族の課題、信州エリアという探訪の欲求を鑑みると、二台目の車で機動力をアップせねばと早々観念いたしました。


松本市街は道が狭く、曲がりくねって、一通だらけという場所でして、ただでさえ運転が未熟な輩ですからね、大きなワゴンで悠々走れるはずもなく、実用で軽自動車となりました。


さて、今度は「軽自動車は何がいいのか?」という謎に、最近ハスラーを購入した知人が購入理由を説明してくれたのでした。ふむ、とっかかりもない状態に「評判」は力強いメッセージです。まずはハスラーを検討しようと、いきなりディーラーで試乗して即決に相成るのでした。いろいろ見比べようにも自動車(特に軽)の実体験がほとんどないので比較のしようもなく、むしろ迷走することが目に見えていたからです。


これも既存顧客の「評判」によって、スズキは新規顧客獲得コストを縮小できた訳なので収益に貢献してるでしょう。


どちらのケースも「憂いなく購入できれば素早いほど良い」という顧客のニーズが顕在化したものです。(ただ安く買いたい、スペックを追求したいという顧客とは距離があります) ディーラー側が意図したものではないところであっても、むしろ意図してないが故に貴重とも言えますけど、「絆」「評判」がビジネスの巧拙に繋がっていく事例ではないでしょうか。


※出費がかさむだけに、こちらも実体験としてネタにさせてもらわないとねw


05月03日

5月になりました。
松本に引っ越してから初めての春です。厳冬から3か月経ったわけです。いやー、本当に緑色になったなあ、というのが実感です。このままずうっと寒いまんまかと思ってましたよ(笑)


さて、子供も幼稚園に行きだし、やっと自分の時間を持てるようになりましたので、徐々に活動を開始してまいります。



■恩師の恩師


移住先に恩師から「恩師の恩師の本」というのが届きました。この日本でもマーケティング史というのがあるとすれば、その史実を支える方のお一人です。残念ながら室井鐡衛氏を存じ上げてませんでした。むしろ、恩師にもその恩師が存在している意味のほうが重く、恩を次代に渡していく「恩送り」を問われている気がしてならないのでした。



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【増刷の御礼】
拙著「ブランディングの基本」が増刷となりました。ありがとうございます!
2014年11月の初版から半年で初めての重版となりました。御礼申し上げます。



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