初めて海外旅行に行ったのは、ちょうど３０歳でした。そんな初の異国体験がデンマークのコペンハーゲンだったのです。いささか「最初がそこなの？」的な感じがしないでもないですが、今思えば意味深かった気がします。

夏の北欧でしたから、かの地は最高に美しく、最上に心地よいわけで、まして、初海外であれば舞い上がった気分を極限まで増幅させていたはずでしょう。旅の中でタクシーの運転手と片言の英語で「こんな素敵なところに住んでいるのはうらやましい。僕も住んでみたい」と満面の笑みで伝えたところ、「冬を過ごしてから言ってくれ！」と渋い顔で返されたのが印象に残っています。

そんなこんなで長野の松本に来て早３週間ほどたちましたね。人は不思議と順応するもんです。最高気温が５度を上回ってたら「今日は暖かいね」とか笑顔で言えるようになりました！