ヤスハラ・マーケティング・オフィスの近況

08月24日

◆オリンピックとコンテンツ肥大について
リオのオリンピックも終了しました。そもそもテレビはほとんど見ないので、そういった人にとっては時事の一つでしかないのですが・・・。次は東京ですね。良くも悪くも人気興業ですから、このビッグ・コンテンツがもたらす経済、社会的な影響は少なからずあるでしょう。


ただし、コンテンツが肥大していくとコンテクスト(文脈)さえも書き換えていくようで、一回目の東京オリンピックで生じた熱の質とは完全に異なるのが2020年です。それにしても、メガ都市でしか開催できない一大イベントとなりつつありますね。いつも同じ名前の街ばかりだと、ちょっと考えさせられます。


もし自分が主催者なら、28競技あるそうですから、世界中の28都市でそれぞれ行い、地球規模でぐるっと一周まわらせて、24時間どこかで競技が行われているようにしたいですなあ。1競技程度であれば財政的にも受けられる国や都市もたくさんあって、未知の町に順々と第一回の東京オリンピックにあったような熱量が流れ込むなら、それはそれで意味あることではないかと思ったりしてます。


◆「ゆでがえる世代」と呼ばれることに関して
最近、自分が「ゆでガエル世代」という名称で区分けされている話を見かけました。ずうっと社会的に世代論がスル―されてきた年回りだと思うので、かまってもらえてる感が正直うれしいです。ただ、対象者が大きな会社勤務で男性に偏っているようなので、ちょっとデモグラフィックに難ありとも言えますけど。


さて、名称については一考の余地がありそうです。なぜかというと、「ゆでガエル」という現象はどの世代でも一定量存在するからです。大きな組織に帰属した人が、生涯そこに帰属すると信じていたのに、組織の存続のために帰属が許されなくなる現象は古今東西よくある話ですからね。リサーチ用語では「加齢効果」となります。そのため、世代論の核となる「コーホート効果」を反映していないネーミングと感じます。


もし自分が名称を付けていいなら、「ハルキごっこ世代」かな? 常に、青臭さに距離を置き、冷めたふりをして、「完璧なサラリーマン人生はないんだ。完璧なアルデンテがないようにね」みたいな、自分ごまかし型の人数構成比が高いことは認めます。自分もそんな感じで学生時代を過ごしてました。「マジになるなよ」が口癖だったり。確かに「加齢効果」がもたらす生きる意味の裂け目は徐々に大きくなって、「ハルキごっこ」じゃ塗りつぶせませんよねえ。「やれやれ」です。

08月08日

子供の夏休み。エネルギーが有り余っているのをどう燃焼させるか、皆様お悩みのことと思います。(悩んでない?、羨ましい!)


幼稚園も夏期保育が、お弁当・送り迎えは家庭業務という条件ですけど、ありがたいことに10日ほどあります。トーチャンは送迎担当となっております。下園の午後二時頃は暑さもピークです。命削ってますよ。 


そんなこんなな日々をイクメンと呼ばれるかもしれませんが、それは誤解です。動機はもっと原初的なのです。以前にも書きましたが、同年輩の方々とは周回遅れの家族構成、つまり、子供の年齢が小さいってことに全ては起因しております。


多くの子育てを終えつつある友人たちがトーチャンとして後悔していること、「もっと子供と一緒にいればよかった」を実践しているだけです。既にいい歳の自分には後悔をとり戻せる程の人生時間はそんなに残されていないでしょう。ならば、子供といる時間捻出を最優先事項にして生きてみようと試みているわけです。


東京から信州に移住したのも、仕事量を思いっきり減らしたのも(ピーク時の四分の一以下)、間接的には周囲の方々からの意図しないアドバイスに従っているだけとも言えます。



松本市美術館の中庭でガス抜き、の図

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