ヤスハラ・マーケティング・オフィスの近況

06月18日

皆様、いかがお過ごしでしょうか?


小学校、保育園ともに通常稼働(信州松本エリア)がリスタートして、半月が過ぎました。だんだんと業務と生活にリズムというか、習慣化しつつある世界が見えてきました。当初の計画(2月)と現状(6月)のギャップを記録しておきます。


<計画>


Webを使っての業務は、原則、月曜日火曜日に絞り込むことにしました。この週二日でテレワークとそれに付随する資料作成に集中します。曜日でメリハリをつけていきます。


月曜:コンサルティング業務
火曜:コンサルティング業務
水曜:子守 (→4月以降は新規事業業務へ)
木曜:新規事業業務
金曜:新規事業業務
土曜:オフ(家族との暮らし)
日曜:オフ(家族との暮らし)


<現状>


月曜:コンサルティング業務
火曜:コンサルティング業務
水曜:コンサルティング業務
木曜:新規事業業務&オフ(家族との暮らし)
金曜:新規事業業務&オフ(家族との暮らし)
土曜:オフ(家族との暮らし)
日曜:オフ(家族との暮らし)


●計画していたほどのメリハリはなし。


あと、テレワークを補完するように、資料作成が多いのも予想外でした。というか、単なる資料提供のためのものではなく、会議全体を統率できそうな構想案にすること、枚数を減らすためのシンプルにする表現構図を思案すること、それぞれにかなりな時間確保を迫られるのでした。現状では、1日分枠が増えてますな。テレワークでのコンサルティングで良質な進行を目指すにはそれなりの準備とフォローが大切という意味です。従来のホワイトボードで仕留めていくライブと異なり、事前の資料で質問を作り込んで臨み、討議(対話に近いしね)で深みのある話にもっていくかが問われています。


●テレワーク案件が増えたことも意外だった。


計画時は、クライアント数3、対象案件数4(同じ会社で複数の案件の受託という意味)→現状は、クライアント数5、対象案件7(まだ増えそうな予感)。こうなると、月・火曜日でそれぞれ1日一回のテレワークとはいかなくなってまして、午前午後で二回とかも発生。もちろん、理由はある。そう、これはクライアント側の迷いが増えている証であり、まさにコロナの影響が新たな案件を生んでいるのでしょう。お題も、マーケティングと言うより、もっと経営戦略、コーポレート・ブランディングのような中期的な視点となっております。


●テレワークの特質が業務を変容させている。


回数を増やすほどに痛感するのが、テレワークは終了直後がめちゃ重要だ、ということです。終わった瞬間、画像はなくなって、PCの前にいる・・・、そこからの余韻の15分がコンサルにとって貴重な思考タイムという実感です。通いでのライブだと、終了したらそそくさと帰路につくわけですが、もうそこは雑踏の中です。既に外の世界から多種多様な刺激を受けちゃっています。しかし、それがない。沈黙と内省と目前にPCがある。ここで何を備忘録としてメンバーと共有するかが、その後の展開に大きく影響するのです。いや、むしろ、テレワークの弱点を一気に取り返す唯一にして最高のチャンスではないかと。まあ、それが次回への資料作りのヒントにもなるので、良い循環のための一歩とも言えるかも。


●家庭生活は甘くない。


月曜と火曜だけとか、曜日で括る態度が生活には許されてません! ごめんなさい、私が悪かったです。在宅であるなら、在宅らしく全時間を生活に巻き込まれていかにゃあいかんですよ。ということで、バンバン生活混在で生きております。計画段階で気がつけない己の未熟さに苦笑しております。

06月08日

◆「あつもり」が「あつまれどうぶつの森」(任天堂)の略だと子供から聞いて、つけ麺屋みたいだねって思っていたら、知人からシュタイナーに「いかちょう」と呼ぶ本があることを教えてもらった。「いかちょう」って、「いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか」の略だって、居酒屋みたい。シュタイナーの中では名著で、絶大な支持がある本らしいです。どこでも、ニックネームは人気の証なんですな。



◆リサーチ会社アウラ・マーケティング・ラボの石井栄造さんが、定性調査・フォーカスグループ・インタビューのオンラインでの実施に以下のようなコメントを上げていました。三項関係とか9ヶ月革命とか、こんなところで出てくるとは・・・、新鮮。


以下、石井栄造氏のコラムから一部、加筆させていただき引用


********************


リモート会議システムを使ったインタビューの大方の評価は「1on1はむしろリモートが向いているが、グループインタビューは難しい」であろう。理由は、リモート会議システムではグループで会話する・している状況が作りだせない、である。


状況を分析すると「二項関係」から「三項関係」に発展がない状態である。三項関係は、「9ヶ月革命」と言われ認知の発達上の大きな転換点である。新生児は、私(赤ん坊)とあなた(親、他)との二項関係から私と他の人(あるいはモノ)とあなたとの3つの関係を認知するようになる。


これを三項関係の獲得といい生後9ヵ月頃になる。例えば、親が、ストーブを視線を送りながら「アッちっち。危ないよ」と手を引っ込める動作をすれば、親の視線を追ってストーブを見て、親とストーブの関係(これは危険)を理解し、自分とストーブの関係(危ないもの) を学習・理解する。


この三項関係の獲得は、認知と学習の爆発的な発展に必須のことである。三項関係の獲得の契機は共同注視(注意)である。


********************


この三項関係が難しいって、実感しますね。こちらはコンサルティングですので、リサーチとは異なるわけですが、それでも業務での負荷が高い部分です。ヤスハラはこれを補完するには、どんなに人数が多くても「1on1」を軸にするというのが、まずは初手かなと思っております。


「これに関しては、ヤスハラとXさんのやり取りを軸に進めますね」と二項関係をきちんと設定する。その後、合間合間に意見を求めて、その意見が次のサブテーマになりそうであれば、線路のポイントを切り替えるように、ヤスハラとYさんで二項関係となって、その話のやり取りを続けるっていう塩梅です。


1、2時間で9ヶ月革命を起こすって、結構、骨太なテーマなのかもしれない(苦笑。

ページのTOPへ戻る