ヤスハラ・マーケティング・オフィスの近況

07月16日

毎年行っている研修のテキストを見直し、再構成しました。常にバージョンアップしていくというのはいつもの習慣です。ただ、気になることがあります。徐々に億劫さを感じている自分が現れていることです。まさに、「歳か?」ですな。


フリーランスの魔境というのがあって、「まあ、このぐらいでいいか」という心の中の声です。一種の慢心です。新しいものを取り込むというのは、いくばくかの自己否定を伴います。しかし、それを嫌がるようになる。今日のところは、いままでの自分を全肯定しておこう!、なんていうのが楽チンなのです。


ピンで張っている芸人が、精進なしに舞台に立つことほど危険なことはありません。くわばらくわばら・・・・自分のためにここに書き留めておきます。(苦笑


■20周年記念、長生きフリーランスの「意識的にしておかないとヤバい態度、ビッグ3」


・年功序列→年功並列
相手の年齢で態度を変えないようにする。もし、相手が年齢でこちらへの態度を変えるようであったら修正をお願いします。年齢に対してフラットであることが、長く仕事をしても相手との関係が良好であるための大前提だと思っております。


ですから、「先生と呼ばないで!」というお願いは自らの長生きのためのものなのです。謙虚さの証じゃなくてごめんね。20年前の人が社長になってたりするし・・・、長いお付き合いって大事。


・男尊女卑→全尊無卑
現在、弊社のクライアントの50%では、キーマンは女性です(キーウーマンですな)。そもそも、フリーランスは個人ですから、どんなに大きな企業に属していたとしても相手を個人として向き合うのが基本です。その個人がですよ。規模のヒエラルキーを脱してフリーランスを謳歌できているのなら、男女で態度を区分けするのはいかがなものか?、と思っています。


性別での上下も、年齢での上下もないのです。特に、初対面の女性の場合、過去の人生経緯からか(苦笑)、「ヤスハラさんも男尊女卑的なところはないかしら?」といった疑心暗鬼の目線で眺めている可能性もあります。人種的に昭和の分類だし。歳をとるほど、意識的に「全尊無卑です」という言動をとることにしております。


・終身雇用→終身洋々
さて一転して、内面の話。フリーランスは雇用に関しては、仕事が始まれば就業で、仕事が終われば失業なのです。案件ごとに、雇用と失業が繰り返されるのです。ただそれが、複数あるので失業中っていう感じがなかったりするだけです。また、次の仕事がすぐに発生すれば、職を失ったとは言われません。


たまに心の中で、ふと翳りを感じる時があったりします。「この先、大丈夫かな?」ってね。で、この不連続な雇用関係に揺らがないことが大切なのです。終身雇用と比較して嘆いてはいけません。フリーであることは終身フリーという想定が入っています。欲しかったのは今、この時の自分だったはずです。折々に、終身洋々であることに感謝しましょう。

07月07日

七夕、7月7日。創業記念日でございます。


そして、ヤスハラ・マーケティング・オフィスは今日で20周年です。


皆様、ありがとうございます。全ては、多くの方々との関係が導いてくれたものです。深い感謝とともに、御礼申し上げます。


20年かあ、長い・・・、長いよね。なんだか、もうこれは天職なのかって思ったりもしますが、よく分かりません。もろん、これからどこまで続くのかも不明です。


せっかくなので創業にまつわる話を。15年前に書いたものだけど、再掲します。


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■7月7日創業のお話


正確には、オフィス登記上の起業は2001年7月末です。でも、どうしても七夕にすべき理由があるので、自称7月7日創業としてます。


故となる逸話は、ヤスハラが新卒で入社し、会社勤めをしていた頃のある人物にまつわるものです。この男は筒井康隆とバイクを愛し、暴力的なアナーキストにして耽美的なロマンチストであり、同じ会社の人事部に勤務し、鋭い思考を毒舌で研ぎ澄ましては、周囲をグサっグサっとえぐるような輩であり、我が悪友でした。


そして、7月7日は彼の誕生日であり、実は命日なのです。


30歳の誕生日をお通夜で祝ってもらうという、冴えに冴えた冗談を体で残していったのでした。重い病だったとはいえ、「人生とはそんなもんだよ」の「そんなもんだ」をまざまざと感じさせられた出来事です。


生前のある日、彼から「お前は優秀だからこの会社にずーっといれば課長にはなれる」と言われ、「最低でも部長にはなるだろう」と踏んでいた自分が不愉快になったことがあります。結局のところ、課長になる前に会社を離れたので、お互いの予想はともに外れました。


7月7日の創業日は「部長にも課長にもなれなかったけど、社長にはなれたよ」という皮肉好きな友人へのオマージュであり、暗黒なジョークへの切り返しなのです。


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そっかー、ちょうど彼の二倍の年数を生きたことになるのか・・・・、有り難さと無常感が錯綜しますなあ。


Go with the flow.

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