ヤスハラ・マーケティング・オフィスの近況

08月20日

長雨のあとは猛暑。長野県も昼間はかなりな気温です。最高気温は東京と同じか、少し高いぐらいです。ただ、湿度が低くてここ松本だと関東エリアより20%−30%ぐらい乾燥してます。日陰に入ればなんとかなる感じですかね。


そして、寒暖差が大きく、夕方から明け方まで平均して15度くらい下がります。真昼の35度も夜には25度ぐらい、そして、明け方には20度ぐらいになります。ジョギングなどの運動は朝の6時前までがオススメ。


酷暑な日でも、クーラーは寝る前には消して、扇風機に切り替えることになります。信州に移住して教えてもらった風習として、就寝の時の扇風機は部屋から廊下に向けて風を流す、というのがあります。窓全開(まあ、2階だからできるんだけど)にして、そこから涼風が寝室に入ってくるようにするという知恵です。


ただし、これだけ寒暖の差が激しいと、やはり、体調管理は気をつけないといけません。冷えモノ控えめ、腹巻必須。


■20周年記念、長生きフリーランスのマイルストーン
今回はあまり語られない方面から長生き条件を探ってみました。運も必要だけど、意識的にアンテナを張っておくといいね、っていう話です。


・ビッグ・クライアント


B2Bでのフリーランスでは、通常クライアントは複数います。もし一つだけなら、これはフリーランスではなく外部社員契約です。会社員もクライアントは一社だけ。複数いるのはフリーランスと呼べる最低条件です。となると、副業解禁は一種のフリーランスか?


では本題へ。弊社であれば2000−2014フル回転期では、コンサル稼働はだいたい常時7−10社くらいでした。2015-2019はミニマム期。東京から長野・松本に移住して子育て中心生活、ここでの平均は2−3社。そして、2020の現在ですが、中庸期と呼ぼう!、かな?  今は5−6社ぐらい。でも、いくつクライアントがいるかはあまり大切な指標ではありません。ビッグ・クライアントの存在が重要です。


ビッグ・クライアントには2種類あります。


まずは、全社浸透度合いがビッグ。常時案件が発生する中心的なクライアント。お付き合いが徐々に拡大し、案件が部門をまたぎはじめて顔見知りも増えていく、すると、「もう、何かあったら、ヤスハラさんにお願いします」が出来上がってきます。こちらも「次は、あの課題がプロジェクト対象ですね」なんて、会社全体の戦略から個別案件の輪郭まで分かっている状態です。一から自社の内情やら背景を説明して新たなコンサルを雇うのは時間とお金の無駄だと思ってくれている状態です。


さて、もう一つは、知の流入量がビッグなクライアント。全く新しい市場で起業する、全く新しい商品で新市場を創る、といった誰も事例を知らない案件から始まるお付き合いです。こちらも未知な分、全てが学びです。他の誰も知らない最前線に身を置きながら、お金をいただけるのです。コンサルタント能力を磨いてくれるポップアップな研究所のような存在です。ビジネスが回りだすと、その市場のリーダーですから、先手先手でマーケティングの実験ができます。他社で活用できるノウハウが自動的に増えるわけです。


この2種類のクライアントが出てくると、間違いなくフリーランスとして長続きできます。それほど燃料がなくても高く空を飛び続けることができる状況です。高機能な左右両翼のエンジンみたいなものか? よって、こういったクライアントになりそうかどうか嗅覚が問われます。もちろん出会い運も必要でしょうけど。確率をあげることはできます。


・有能な外部スタッフ


これはフリーランスの業務効率をどうあげるかの話になります。同業の方なら頷かれるでしょうけど、フリーランスの業務効率って、生活の効率と同義です。仕事で外部スタッフを誰にするかを選ぶのは、気の利いたベビーシッターや有能な歯科医に出会えることが、どれほど子育てや健康を充実させてくれるか、と同じ設問なのです。


 弊社、まあ、ヤスハラ個人の話にしますと、税務処理とIT環境は特定の方々にアドバイスをお願いしています。特に税理士さんは独立してからすぐに探しました。だって、自分では無理。最初は規模のある事務所にお願いしましたが、残念ながら仕事が機械的すぎて、効率は上がっても最低限の税務だけ。


経理視点、財務視点での的確な、先手を打つようなアドバイスはありません。いつも、こちらから問い合わせをせねばならない状態でしたから、コンサルタント業務に専念できなかったりして。で、探しまくって今の方になっているわけですが、めちゃ助かってます。


IT系ではそんなすごい専門家より、IT弱者のフリーランス(オイラのことね)の目線に沿って助けてくれる人が大切です。フリーランスの仕事が分かるフリーランスが外部協力者として理想ですかね。HPを筆頭に、ドメインやらサーバーなどの管理。そして、Webでのトラブルだけでなく、次に買うべきPCや、迷っているビジネス系ソフトなどへの的確で素早い対処・判断は、これまた自分では無理。


「ああー、ヤスハラさんは、きっとこんなトラブルですね」という、何が問題か本人はまったく分かってない段階で、すでに目配せできているのも有難いです。もう、IT弱者はこの手のトラブルですぐに小パニックになってしまうので、ストレスが生活に影響しないようにしてくれるなら、もうそれだけで神です!。


ということで、フリーランスは己の生活を充実させ、時間効率とストレスフリーを高めるために外部スタッフを探し続けましょう。もし良質な人と出会えたら、これも長生きできる間接的な資源となるのです。

08月07日

乱高下するコロナ禍の中、粛々とではありますが、仕事を続けられていることに感謝です。毎日、刻々と、コロナ関連のニュースや連絡などが舞い込んできます。普段の意識がコロナ・ベースになってしまうのも無理はないことです。


見える範囲もコロナ・フィルター経由なのか、狭くなってきているような感覚がありますね。SNSで生じてしまうエコー・チェンバーも相まって、思考に偏ったパターンができてしまう危険な香りがする。「A?、ならば、打ち手はBだ」みたいな脊髄反射な自分(苦笑。


そんな時こそ、面倒臭がる脳みそを外に連れ出しましょう! ・・・と、言い聞かせながら、読む本の範囲を無理くり拡張しております。まずは2つの未知のエリアを覗いてみようとしてます。


<圏論 (Category theory)>
なんといっても、この英語名カテゴリーセオリーという名称に惹かれます。既存分類でいうと数学。高校時代までは理系志向で、某大学理学部の応用数学科とかも受験してました。行かなかったけど、選択してれば統計学とかの専門家になってたのかなあ? 


それとも、複雑系とかAIとかだったらかっこいいなあ・・・、時代的には明らかにズレてるぞ。 まあ、どれを追いかけても挫折してる可能性が高いので(専攻した経済学でさえモノになったとは言えないし)、これ以上膨らませないで、そっとしておきましょう。


ただ、単なる懐古趣味の延長で選んだわけでもないのでした。図解、矢印といったチャート派な仕事をする小生にとって、矢印って何? は根源的で思索的な問いなのです。


「圏論の道案内」矢印で描く数学の世界


<ポリヴェーガル理論 (Polyvagal theory)>
マーケティングの仕事が長いと、当然のように消費者行動論や行動心理学といった分野に目がいきます。なんとなく、トラウマとかPTSD(Post Traumatic Stress Disorder)が心的な領域のモノという感覚でいました。しかし、ポリヴェーガル理論では、これらは身体的な神経経路の視点から入っていくほうが説明力がある(より蓋然性が高いから、より科学的である)、そんな文脈になっています。


確かに、神経経路は信号受発信の計測で実証データが追いかけられます。客観的に意味を読み取れるわけです。一方、心理学は宿命として、内面の意味を取り出すだけでも無限の手法が存在します。主観的な部分が混在してしまうのです。


まあ、そうだよね。何かしらのストレスを感じたら、身体的な変容は確実にあるわけです。特に、「危険と安全」、「孤立と絆」という対立軸が、身体的変化とリンクするというのが実証的に説明できている点が大きいのかなあと感じています。


「ポリヴェーガル理論入門」ー心身に変革をおこす「安全」と「絆」


常に、世界は誰かが最先端でもがきながら漸進しているんだなあと想う。自分もそうありたい。

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